最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
女王ボン転倒は”不運な事故”だったのか。「北京はテクニカル、ミラノ・コルティナはサバイバル」欧州メディアが突きつける五輪アルペンの根本的な問い【冬季五輪】

女王ボン転倒は”不運な事故”だったのか。「北京はテクニカル、ミラノ・コルティナはサバイバル」欧州メディアが突きつける五輪アルペンの根本的な問い【冬季五輪】

ミラノ・コルティナ五輪のアルペン競技を巡り、海外、とりわけ欧州メディアでは、転倒という現象だけでなく、その“質”に注目との見方がある。単なる事故の発生というより、五輪のアルペン競技そのものが変化しつつあるのではないか。欧州メディアの間では、そうした問題提起が広がっているのだ。

 過去大会と比較すると、その違いは確かに浮かび上がる。北京五輪や平昌五輪のアルペン競技は難度の高いコースだったとはいえ、海外では「テクニカル」と表現された。硬い雪面や急斜面は選手の技術が試されるが、十分な準備と対応で攻略可能と言われていた。

 一方、ミラノ・コルティナ五輪のそれの評価は異なる。イギリス、イタリア、ドイツのメディアで目立つのは、「完走自体が試練」という論調だ。

  氷結した雪面、連続する起伏、視覚的にラインを誤認させるセクション。すなわち“危険性が指摘されるコース”と受け止められている。欧州では、北京を「テクニカル」、ミラノ・コルティナを「サバイバル」と対比する見方が広がっているのだ。

 こうした議論を加速させた背景のひとつに、“アメリカのレジェンド”リンゼイ・ボンの転倒がある。あの転倒は不運だったのか。米メディアは事故の衝撃とともに、「なぜこのコースで」「なぜ今の状態で出場したのか」という問いを投げかけた。
  ボンは今年1月に前十字靭帯断裂と報じられており、万全ではない状態で出場。これに対し、米国のメディアでは、「五輪が選手に無理を強いる構造になっていないか」という文脈で受け止める論調が目立つ。

 欧州メディアが主にコース設計の問題を軸に論じるのに対し、米国では「選手をここまで追い込む舞台であるべきか」という問いが前面に出る。ボンの挑戦は称賛されつつも、五輪アルペンの危険性を象徴する事例となっている。

 こうした論争は、「ソチ五輪以来」と指摘する声もあるほど、安全性を巡る議論が前景化している点が特徴だ。単発の大事故ではなく、大会全体を通じて「安全性」と「五輪として許容される挑戦の水準」が問われている。欧州では、「英雄を生む舞台である一方、代償も大きい」という二面性が繰り返し強調されている。

 五輪は挑戦の場であるべきだが、その挑戦はどこまで許されるのか。ミラノ・コルティナ五輪のアルペン競技は、そうした根源的な問いを改めて突きつけている。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】五輪で悲報…米アルペン41歳レジェンドがスタート直後に転倒、動けず悲痛な泣き声…ヘリ緊急搬送にカナダ記者沈痛「これはひどい」【冬季五輪】

【記事】「悲惨な光景が広がっている」女子滑降で相次ぐ転倒事故。関係者「本当に過酷」と競技の危険性を強調【冬季五輪】

【画像】冬に咲く可憐な華! ミラノ・コルティナ五輪を彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ