『THE NEW BEGINNING in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2026年2月11日)
高橋ヒロムがUnbound Co.のメンバーに見送られながら16年間在籍した新日本マットに笑顔で別れ。「みんなで悔いのない人生を、そして新日本プロレスを、そして高橋ヒロムを楽しもうぜ!」と雄叫びを上げた。
2010年8月のデビュー以来、16年間新日本に所属していたヒロムは「ドデカい夢を見つけた」と新日本退団を表明。この日、ラストマッチとなる壮行試合として、石森と組んで、UNITED EMPIREのアキラ&ジェイコブと対戦した。
感傷ムードを見せることなくヒロムは奮闘。石森との連係も機能すると、「もっと!」と叫びながら逆水平を連打するなどアキラに猛攻を仕掛ける。帝国軍の抵抗を受けながらも、最後はヒロムがアキラをTIME BOMB1.5で返り討ちにして援護射撃。石森がBone Lockでジェイコブを仕留めて勝利した。
試合後にアキラに襲撃される場面も見られたものの、ロービー・エックスに救出されると、最後は両手を振って「またね!」とリングをあとに。
バックステージではこの日、試合がなかった同期のエル・デスペラードがヒロムを迎えた。デスペラードはかつてヒロムに破られたマスクを手渡し、これまでの関係を振り返ると、「ありがとうな」「頑張れよ」と激励する。感極まったヒロムは「デスペラード、俺とお前、どっちがスゲエレスラーになるか、勝負しようぜ」と提案。「そん時はまた、シングルマッチでやろうぜ」と呼びかけると、互いに「同期でよかったよ」と語らいながら抱擁を交わした。去っていくデスペラードに対し、ヒロムは「スゲエ男になって、お前の前に立ってやるよ」と誓いを立てた。
このまま終わるかと思いきや、メインイベント終了後、IWGPヘビー級王座を防衛した辻陽太が「ちょっと待ってくれ。今日はこれで終わりってわけにはいかないんだ」とUnbound Co.のメンバーをリングに呼び込むと、「おい、ヒロムちゃん。ここはあんたが主役だ。リングに上がってきてくれ」とテレビ解説席にいたヒロムをリングに呼び込んだ。場内は「ヒロム」コールに包まれる。
辻が「この先、何があろうと、俺はヒロムちゃんのことを心から応援しているぜ」と激励すると、ヒロムは「陽太様、ありがとう。出ていく俺にこんな喋る機会をくれてありがとう」と感謝を示す。親会社ブシロードに覚悟のマイクアピールした辻を「今日のマイクを聞いたら、俺はメチャクチャワクワクしちゃったよ。さすがだね」と称えると、「じゃあ、俺も好きなこと言わせてもらおうかなあ」と客席に視線を向けた。
ヒロムは「よく言われるんですよ。もうヒロムちゃん、新日本プロレスでやることないもんね。ジュニアとしてやること全部やったよねって…いやいや、メチャクチャあるよ」とアピールすると、「俺の夢知っているか? IWGPジュニア王者になり、ジュニアのままIWGPヘビー級のベルトを獲り、ゴールデンタイムで試合をすること」と改めて長年追いかけてきた夢を口にした。
そのうえで「でもさ、今の俺じゃちょっと無理だなって思っちゃったんだ。俺、そんな自分がすげぇ嫌いになったんだよ。でも、そんな時にもうひとつ夢が思いついちゃってさ。その夢にいきたいって思っちゃったから、後悔しないように新日本プロレスを飛び出すことにしました」と改めて退団の真意を告白。そして、「今から俺がその夢を言って、みんながどう思うかはわからない。どう受け取るかもわからない。俺の夢はIWGPジュニアのベルトを巻き、ジュニアのままIWGPヘビー級王座を獲り、ゴールデンタイムで試合をすること。そして、もうひとつ欲しいベルトが見つかった。そしてもうひとつやりたい野望が見つかりました」と新たな夢の一端を明かした。
最後に「皆さん、16年間本当にありがとうございました。バイバイなんて言わねえよ。またね」と観客に呼びかけると、「また会うその時まで、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと!」と連呼。観客とコール&レスポンスを繰り広げると、「みんなで悔いのない人生を、そして新日本プロレスを、そして高橋ヒロムを楽しもうぜ!」と別れの言葉を叫んだ。
場内が「ヒロム」コールに包まれると、ヒロムはUnbound Co.のメンバーたちと拳を合わせる。ここでYuto-Iceがたまらず号泣すると、それを見たヒロムは笑顔。仲間たちに胴上げされると、そのまま落とされて苦もんしたヒロムだったが、改めて他のメンバーと抱擁を交わし、最後まで別れを惜しむように笑顔で客席に手を振っていた。

