
【WBC出場国ランキング:打撃力】いずれも破壊力抜群のスーパースター軍団! アメリカとドミニカはどちらが上? <SLUGGER>
WBC開幕まであと1ヵ月を切った。すでに各国のロースターも発表され、大会への期待と熱狂は日に日に高まりつつある。ここでは代表チームの顔ぶれから「打線ランキング」を格付けしてみよう。
▼5位 メキシコ
前回大会では準決勝で侍ジャパンを大いに苦しめたメキシコ代表は、今会も充実のメンバーを揃えている。強打と俊足、そして“腕組みドヤ顔ポーズ”であまりにも鮮烈な印象を残したお祭り男ランディ・アロザレーナ(マリナーズ)は2大会連続代表入り。そして、おそらく彼と左中間コンビを組むことになるのが、こちらも走攻守三拍子揃った24年のオールスターMVPジャレン・デュラン(レッドソックス)だ。さらに昨季、打率.316を記録するなどしてブレイクしたジョナサン・アランダ(メキシコ)も参加。この3人が打線の軸となるだろう。
ただ、それ以外に強打者タイプが少ないのはやや不安材料か。アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)は22年のシルバースラッガー捕手だが、その後は打撃がやや停滞。ジョーイ・オティーズ(ブルワーズ)やアレック・トーマス(ダイヤモンドバックス)は好守で知られるが、23年の準決勝で佐々木朗希に一発を浴びせたルイス・ウリアス(FA)もここ2年は苦しんでいる。
▼4位 日本
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)と並ぶMLB最強打者となった大谷翔平(ドジャース)が中軸に座り、前回大会では故障で出場を辞退した鈴木誠也(カブス)も満を持して参戦。メジャー移籍が決まったばかりの岡本和真(ブルージェイズ)、村上宗隆(ホワイトソックス)も加わり、初の代表入りとなる佐藤輝明(阪神)らとともにパワフルな打線が完成した。
近藤健介(ソフトバンク)、吉田正尚(レッドソックス)も含め、一人一人の実力や実績を加味すれば歴代No.1と言えるかもしれない。だが、その近藤や吉田も含めて外野の両翼もしくはDHを主なポジションとする(しかも守備はそれほど得意ではない)選手が多く、彼らを漏れなく出場させようとすると鈴木や森下翔太(阪神)をセンターで使わざるを得ず、守備に悪影響を及ぼす危険もある。遊撃には昨季のセ・リーグ首位打者の小園海斗(広島)が入る予定だが、彼も守備には不安がある。見た目の豪華さとは裏腹に不安も付きまとう陣容となっている。
▼3位 ベネズエラ
ドミニカ共和国やアメリカと比べると多少地味かもしれないが、確かな実力者が結集した。過去にメジャーでシーズン20本塁打をクリアしたことがあるのは実に8人。23年に史上初の40-70を達成したロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)や昨季も49発を量産したエウヘニオ・スアレス(レッズ)、首位打者3度のルイス・アライズ(ジャイアンツ)、21年に本塁打王のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)に加えてジャクソン・チューリオ(ブルワーズ)、ウィラー・アブレイユ(レッドソックス)ら新進気鋭の若手選手たちも参加し、隙のないラインナップが完成した。
侍ジャパンと違って各ポジションに有力選手が散らばっていて、その中にはアンドレス・ヒメネス(ブルージェイズ)、マイケル・ガルシア(ロイヤルズ)ら守備や走塁を持ち味とした選手も多い。これまでは09年のベスト4が最高とWBCではまだ確固たる結果を残せていないベネズエラだが、このメンバーなら念願の決勝進出も夢ではないだろう。
▼2位 アメリカ
前回もマイク・トラウト(エンジェルス)やムーキー・ベッツ(ドジャース)を中心に強力打線を形成したアメリカ代表だが、今回はあるいはそれ以上の豪華メンバーが揃った。
MVP3度を誇るアーロン・ジャッジ(ヤンキース)満を持してWBCに初参加。昨季60本塁打で捕手新記録を樹立したカル・ローリー(マリナーズ)、大谷を制して本塁打王に輝いたカイル・シュワーバー(フィリーズ)、走攻守兼備のボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、ピート・クロウ=アームストロング(カブス)にバイロン・バクストン(ツインズ)、大舞台の経験も豊富なブライス・ハーパー(フィリーズ)、アレックス・ブレグマン(カブス)とまさに多士済済とはこのことだ。
複数ポジションをこなすアーニー・クレメント(ブルージェイズ)やブライス・テュラング(ブルワーズ)もおり、かゆいところに手の届く布陣。残念ながらコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)は怪我のため出場辞退となったが、代替選手候補にも豪華な名前が続々と上がっており、ほとんど隙のない布陣で17年以来の優勝を目指す。
▼1位 ドミニカ共和国
「テレビゲームのような」という表現がまさにぴったりの夢の打線。とにかくベンチメンバーに至るまでパワーヒッターが勢揃いし、その中には規格外のスピードを誇る選手も複数いる。以下、主要メンバーの昨季成績を並べてみよう。
C オーガスティン・ラミレス(マーリンズ)
打率.231 本塁打21 OPS.701 盗塁16
1B ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
打率.292 本塁打23 OPS.848 盗塁6
2B ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)
打率.283 本塁打28 OPS.893 盗塁4
3B マニー・マチャド(パドレス)
打率.275 本塁打27 OPS.795 盗塁14
SS ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)
打率.304 本塁打17 OPS.840 盗塁20
LF フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
打率.267 本塁打32 OPS.798 盗塁30
CF オニール・クル-ズ(パイレーツ)
打率.200 本塁打20 OPS.676 盗塁38
RF フェルナンド・タティースJr.(パドレス)
打率.268 本塁打25 OPS.814 盗塁32
DH フアン・ソト(メッツ)
打率.263 本塁打43 OPS.921 盗塁38
控え ジュニオール・カミネロ(レイズ)
打率.264 本塁打45 OPS.846 盗塁7
控え ヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)
打率.290 本塁打20 OPS.851 盗塁27
メジャー2年目を迎えるラミレス以外はいずれもチームの顔といってもいいほどのビッグネーム。シルバースラッガーを複数獲得した選手はアメリカ代表でも4人しかいないが、ドミニカ共和国には実に6人を誇る。ブンブン振り回す選手が多く、脆さも見え隠れしているとはいえ、破壊力という点ではアメリカをも上回る。前回大会は1次ラウンド敗退の屈辱を味わっていることもモチベーションとなっているだろう。
構成●SLUGGER編集部
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