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「リーグは100万ドルで出場を求めてきた」伝説のダンク王カーターが“幻のスラムダンク・コンテスト”の存在を明かす<DUNKSHOOT>

「リーグは100万ドルで出場を求めてきた」伝説のダンク王カーターが“幻のスラムダンク・コンテスト”の存在を明かす<DUNKSHOOT>

『NBAオールスター2026』サタデーナイトの目玉イベントのひとつ、スラムダンク・コンテストは、現地時間2月14日(日本時間15日)にロサンゼルス・クリッパーズのホーム、インテュイット・ドームで開催される。

 今年は3連覇中の王者マック・マクラング(シカゴ・ブルズ/2WAY契約)が出場を辞退。カーター・ブライアント(サンアントニオ・スパーズ)、ジャクソン・ヘイズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、キーシャド・ジョンソン(マイアミ・ヒート)、ジェイス・リチャードソン(オーランド・マジック)の4人が、新チャンピオンの座を懸けて戦う。

 知名度がすべてではないが、今回のメンバーを見た時、“誰もが望むダンクコンテスト”とは言い難い。かつては“ドクターJ”ことジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、ドミニク・ウィルキンス(元アトランタ・ホークスほか)といったリーグ有数のスター選手たちが宙を舞って競演してきたのだから、そう思うのも仕方ない。

 そうしたなか、11日に公開された“いとこ同士”によるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』で、共同MCをこなすヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)が、トレイシー・マッグレディ(元マジックほか)とのトークで“幻のスラムダンク・コンテスト”について語った。
  カーターによると、ある年のオールスターで、NBAはカーター、マッグレディ、そしてコビー・ブライアント(元レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(現レイカーズ)にコンテスト出場をオファーし、それぞれ100万ドル(現在のレートで約1億5300万円)を提示したという。

「リーグは私と君(マッグレディ)、それにコビー、ブロンへ100万ドルで出場を求めてきた。私は『他のみんなが参加するなら自分も参加する』と言った。最終的な確認が欲しかったけど、『イエス』と言ったと思う。でもそこから電話はかかってこなくて、そのまま忘れ去られてしまったんだ」

 コビーは新人時代の1997年大会で、鮮やかなレッグスルーダンクを決めて優勝。マッグレディは2000年に参戦し、抜群の跳躍力を武器に空中でクラッチを入れるなど豪快なダンクを連発した。

 そしてカーターは、同じく2000年に大会史上最高級とも言えるパフォーマンスでリーグを席巻。1本目から360度、しかも通常とは逆回転(左回り)でウインドミルを叩き込んで会場の度肝を抜くと、2本目はリング下から跳び上がって強烈なウインドミル。3本目にはマッグレディのパスを空中で受け取ってレッグスルーも入れた豪快な一発を炸裂させた。

 ファイナルラウンドでは、勢いよくジャンプし、ダンクした右腕をそのままリムへ叩き込み、自らのヒジでぶら下がる“エルボーダンク”を披露。最後はフリースローライン付近からボースハンドダンクを決めて優勝した。

 今回明かされたのがいつのオールスターかは定かでないが、もしスラムダンク・コンテストでカーター、マッグレディ、コビー、レブロンが競演したとなれば、後世に名を残す伝説の大会になっていたことだろう。 一方、今回名前が挙がった中で唯一、レブロンだけはスラムダンク・コンテストに出場経験がない。2023年6月に『Bally Sports』のブランドン“スクープB”ロビンソンが「どうしてオールスターのスラムダンク・コンテストへ出場しないのか?」と本人に聞いた際、“キング”はこう切り返していた。

「それは俺のキャリアの中で達成したいことだとは思っていないからだ。自分にとってのゴールじゃないし、ダンクコンテストへ参加するのはNBA入りしてから一度も考えたことがない。

 オールスターチーム入りし、リーグのMVPになって、最優秀守備選手賞を獲得し、NBAのチャンピオンシップを勝ち獲ること...俺の目標はそういったことだった。ダンクコンテストは俺にとっての目標じゃなかった。情熱を注いできたことではなかったのさ」

 2000年以降、スラムダンク・コンテストにはブレイク・グリフィン(元クリッパーズほか)やドワイト・ハワード(元マジックほか)、ザック・ラビーン(現サクラメント・キングス)、ドノバン・ミッチェル(現クリーブランド・キャバリアーズ)といった選手たちが参戦してきた。
  だが現在はスター選手たちにとってマストなイベントではない。コンテストでミスをすれば、ソーシャルメディアでネガティブなイメージが流布され、“ネット・ミーム”となって本職に悪影響が出る可能性もある。

 それでも、カーターは「NBAとイベントの関係者は、じっくり話し合う必要がある。このコンテストの進め方、ダンクコンテストのあり方、そして選手たちのアプローチについて話し合うべきだ。私は、サタデーナイトの目玉だったイベントを諦めたくない」と、大会の活気復活を期待していた。

 来年以降、オールスター級の選手たちが再びスラムダンク・コンテストの舞台に立つ日は訪れるだろうか。その最大のカギを握っているのはカーターの影響力かもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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