現地2月15日、ミラノ・コルティナ五輪の新種目デュアルモーグルで島川拓也が快進撃を見せた。今大会から採用されたデュアルモーグルは、1人で滑るモーグルと同じくコブと2か所のジャンプ台がある急斜面を2人が並んで滑走。ターン、エア、スピードの総合点で競い合う一発勝負のトーナメント戦だ。
1回戦から出場した島川はエリオット・バイヨンクール(カナダ)に20対15で勝利し幸先のいいスタートを切ると、2回戦では今季世界ランキング1位のジュリアン・ビエル(カナダ)と対戦。果敢な滑りを見せた島川に対してビエルがまさかの転倒で板が外れてDNF(Did Not Finish=途中棄権)となり、島川が大金星を手にした。
島川の下剋上は続く。準々決勝ではシングルモーグル4位のバルター・バルベリ(スウェーデン)を相手に19対16で競り勝った。準決勝ではミカエル・キングズベリー(カナダ)を相手に攻めの滑りを披露。第1エアの後にバランスを崩してしまい、2対33の大差で敗れた。それでも堂々の4位入賞だ。
強豪選手を相手にトーナメントを勝ち上がった島川は、「ラッキーもあったんですけど、ちゃんとチャンスをものにして、ひとつずつ進めた」と振り返り、「楽しかったです」と今大会を総括。「こうやって今、家族だったり、会社の方だったり、スポンサーさんが直接現地に見に来てくれているので、ひとつでも多くの自分の滑りを見せたい思いで滑ることを意識してやってきて、怪我なく終えて、いい滑りも中にはできたので、そこはちょっとほっとしてます」と安堵の表情で語った。
「あとひとつメダルを皆さんにお見せしたかったのが正直な気持ち。でも、自分のやれることはすべて尽くしたので、少しでも元気だったり、モーグルに興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います」
シングルモーグルで15位、デュアルモーグルで4位。最後に白い歯を見せた島川は、堂々の滑りでミラノ・コルティナ五輪を締めくくった。
構成●THE DIGEST編集部
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