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【北中米W杯出場国紹介|第16回:パラグアイ】技術がある屈強なタレントが多く、組織的に戦えるメンタリティも。“18戦10失点”の堅守が強み

【北中米W杯出場国紹介|第16回:パラグアイ】技術がある屈強なタレントが多く、組織的に戦えるメンタリティも。“18戦10失点”の堅守が強み


 北中米大会はパラグアイにとって9度目のW杯となる。これまで三度のベスト16、一度のベスト8を記録しており、後者は2010年の南アフリカW杯でラウンド16では日本をPK戦で破っている。今でも多くのサッカーファンが記憶しているだろう。

 そこから2014年のブラジル大会を逃すと、ロシア、カタールでも予選敗退を喫した。つまり今回は4大会ぶりの本大会となる。

 チームを率いるのはアルゼンチン人のグスタボ・アルファロ監督。前回大会ではエクアドル代表を指揮して惜しくもグループステージ敗退となったが、オランダと1-1の引き分けを演じるなど、確かなインパクトを残した。

 その後、コスタリカ代表の監督を務め、招待国として参戦したコパ・アメリカでパラグアイを破る快挙。パラグアイでアルファロ新体制が誕生したのは、その翌月だった。

 指導力と分析力の両面に優れる指揮官のもと、南米予選は6位で突破。苦しい時期もあったが、ホームでブラジルとアルゼンチンに勝利するなど、トータルとしては健闘が目立つ予選の戦いぶりだった。

 出場枠の拡大に助けられた部分もあるが、2-2で引き分けた昨年10月の日本戦、米国サン・アントニオで2-1の勝利を飾った11月のメキシコ戦などを見ても、本大会で躍進できるポテンシャルがあることは間違いない。特に南米予選の18試合で10失点の守備は大きな強みだ。

 4-2-3-1をベースとする布陣の攻撃を引っ張るのは、イタリアのセリエAで奮闘するアントニオ・サナブリア(クレモネーゼ)だ。181センチと特別大きいわけではないが、ロングパスのレシーバーとしての能力が高く、アクロバティックなシュートも得意としている。

 ウイングに左利きのミゲル・アルミロン(アトランタ)、鋭い仕掛けが武器のラモン・ソサ(パルメイラス)が構えており、テクニックとパワーを併せ持つプレミア戦士のディエゴ・ゴメス(ブライトン)が、幅広く援護射撃する。
 
 4-4-2の場合はゴメスがボランチに下がり、主にはダミアン・ボバディージャ(サンパウロ)と屈強なコンビを組む。2トップはサナブリアの相棒として、長身FWアレックス・アルセ(インデペンディエンテ)などが並び立つが、打開力のある22歳のフリオ・エンシソ(ストラスブール)も面白いオプションだ。

 最終ラインはキャプテンのグスタボ・ゴメス(パルメイラス)が守備を統率し、オマル・アルデレテ(サンダーランド)が対人戦で圧倒的な強さを見せる。GKオルランド・ヒル(サン・ロレンソ)はハイスケールなセービングで、日に日に評価を高めている。

 期待の新星は左サイドバックのディエゴ・レオン(マンチェスター・ユナイテッド)。現在18歳のレフティはプレミアリーグ2(U-21リーグ)でプレーしているが、北中米W杯で大ブレイクする可能性を秘める。

 さらに昨年9月にA代表デビューした21歳のMFウーゴ・クエンカ(ジェノア)、23歳の俊英ディエゴ・ゴンサレス(アトラス)など、若手選手の台頭があるほど、本大会での躍進の可能性は高まるだろう。

 パラグアイのタレントは、欧州よりブラジル、アルゼンチン、メキシコといった中南米やMLSの強豪クラブが獲得に動くケースが多く、いわゆる“欧州組”がそれほど多くないため、日本のサッカーファンにも認知度が高くないかもしれない。

 しかし、技術のしっかりした屈強なタレントが多く、しかも組織的に戦えるメンタリティを備えている。1試合で大量得点を奪うような爆発力はないが、堅守をベースに勝負強さを発揮して、開催国アメリカと同じD組を勝ち上がってくる可能性は十分にありそうだ。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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