巨人キャンプで2月16日に行われたのは、実戦形式の打撃練習であるライブBPだった。登板した投手は新加入のウィットリー、ハワード、マタ、田中将大、則本昂大。スタンドのファンは、この豪華なラインナップに見入っていた。セ・リーグ球団スコアラーが言う。
「則本の調整が遅れている感じでした。坂本勇人と対戦した際、初球は外角に外れる変化球。2球目に同じ球種でストライクゾーンに投げたら、左右間を割る二塁打を打たれました。ストライクゾーンを狙った緩い変化球が『打ってください』状態でしたね」
2月14日のライブBPに登板した戸郷翔征も、キャベッジにライトポール際への特大の一発を浴びており、巨人の先発ローテーション候補の投手は好不調、明暗がクッキリ分かれてしまった。
しかし、チーム関係者などの話を総合すると、則本は調整の遅れを自覚しているようだ。
「2024年にリリーフに転向して以降、キャンプ中のブルペン投球数は30球から40球程度に抑えてきました。先発再転向が決まり、ブルペンで100球以上投げる日を何度か設け、長いイニングを投げるスタミナを取り戻そうとしています」(チーム関係者)
16日のライブBPで「4四球」と苦しんだのは、先発型の体に戻っていないためだという。股関節の筋肉痛があると漏らしていたそうだ。
戸郷についても。こんな情報が聞かれた。
「下半身がひと回り大きくなりました。オフの間、かなり走り込んだのでしょう」(前出・チーム関係者)
昨年の戸郷はファーム落ちを経験し、不振を脱出できないままシーズンが終わってしまった。復調を目指し、オフのトレーニングをしっかりやってきたが、逞しくなった下半身をまだ生かせていないようである。
ここまでのライブBPを見る限り、山崎伊織と3人の新外国人投手、田中、竹丸和幸で先発ローテーションを編成できるかもしれない。もっとも、外国人選手の試合出場登録の問題があり、ウィットリー、ハワード、マタの3人は、登板した翌日に登録を抹消する「投げ抹消」を繰り返さなければならないことになるが…。
「田中もフル回転が望める年齢ではありません」(スポーツ紙記者)
やはりもう1人か2人、日本人の先発投手が必要だ。則本と戸郷、どちらが先に「下半身の問題」をクリアするのだろうか。
(飯山満/スポーツライター)

