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伝説王者マッケンローが現代のトップから得た教訓「さらに上を目指し続けるべきだった」。自身のキャリアを顧みて<SMASH>

伝説王者マッケンローが現代のトップから得た教訓「さらに上を目指し続けるべきだった」。自身のキャリアを顧みて<SMASH>

男子テニス元世界ランキング1位で四大大会7勝を誇るジョン・マッケンロー(アメリカ/66歳)が、現在のトップ選手たちへの敬意を示すとともに頂点に立つことの意味を語り、耳目を集めている。

 現役時代に170週にわたって世界1位に在位したマッケンローは、年間ランキング1位にも4度輝いた名選手。引退から30年以上が経った今も、テニスから学びを得ているという。

 先週開催された男子ツアー公式戦「Nexoダラス・オープン」(アメリカ・ダラス/室内ハードコート/ATP500)の会場に姿を見せたマッケンローはATP(男子プロテニス協会)公式サイトのインタビューで、黄金期を築いた“ビッグ3”(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)と、カルロス・アルカラス(スペイン/現1位)やヤニック・シナー(イタリア/同2位)ら現代のスターたちについて、自身のキャリアを回顧しつつ「本当に尊敬している」としてその理由をこう明かす。

「彼らは常に自分を追い込み続けている。もう遅すぎるかもしれないが、私が彼らから得た教訓は、“様子を見る”のではなく、“さらに上を目指し続けるべきだった”ということだ。様々な出来事に向き合いながら人生の教訓を得る。それが結果的に、自分をより良い人間にしてくれるのだと思う」

 マッケンローが初めて1位になったのは1980年3月。彼は同時代にしのぎを削った四大大会11勝のビヨン・ボルグ(スウェーデン/元1位)にも触れながら当時をこう振り返る。

「システム上で初めて1位になった時と、“誰もが認める1位”になった瞬間は感覚的に違っていた。80年2月のメンフィスで1位になってから、81年9月の全米オープンでビヨンを抜いて名実共に1位になるまでは、約1年半もの隔たりがあった」
  この時はまだボルグもトップに君臨していたが、81年を最後に第一線から退き、83年1月には正式に引退。こうして両雄の時代は幕を閉じた。盟友の不在は、自身を支えていたハングリー精神が薄れていくような感覚をもたらしたとマッケンローは言う。

「私が名実共に1位になった時期は、残念なことに最大のライバルが引退したタイミングと重なってしまい、胸が締め付けられる思いだった。自分が突然他を圧倒しているような領域に足を踏み入れたような感じがして、逆に戸惑いがあった。それを乗り越え、数年にわたり年間1位でシーズンを終えることができたが、その後は『もう自分の力は証明できた』という気持ちになってしまった」

 それでも、1位ではなかった時期も含め、自身が築き上げたキャリアには確かな誇りを抱いている。「1位であることはもちろん誇らしいが、2位にも価値はある。ビヨンは『1位でなければ2位も100位も同じだ』と言っていたが、私は『2位は100位よりずっといい』と答えた。5位でも50位でも、自分のベストを尽くしたなら、それを誇るべきだと思う」

 そして最後はマッケンローらしい清々しい言葉で締めくくった。「3~4年にわたり自分が世界最高の選手だったと言えること。そしてその他の年もトップ2、3の1人だったと言えること。それは年齢を重ねるほど、より価値のあるものに感じられる」

文●中村光佑

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配信元: THE DIGEST

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