ケガに悩まされた2025年シーズンからの巻き返しを期す男子テニス世界ランキング40位のアルテュール・フィス(フランス)が、このほど実績豊富な名指導者を新たにチームに招聘した。その人物とは、男女を通じて史上最多タイの四大大会24勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/現3位)の元コーチ、ゴラン・イバニセビッチ氏(クロアチア/54歳)だ。
現在開催中の「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月16日~21日/カタール・ドーハ/ハードコート/ATP500)にノーシードで参戦している21歳のフィスは、現地18日に行なわれた2回戦でカンタン・アリス(元46位/現72位)とのフランス勢対決に6-1、7-6(7)で勝利。その後のATP(男子プロテニス協会)によるインタビューにて、2001年ウインブルドンで四大大会初優勝を達成し、18年から24年の約6年にわたりジョコビッチを指導した元トップ選手のイバニセビッチ氏にサポートを受けていることを明かした。
21歳は同氏とのタッグ結成について、名将への称賛の言葉を交えつつ次のように喜びを語る。
「彼はグランドスラム(四大大会)優勝を経験したとてつもないチャンピオンで、引退後も多くの選手、そして多くのチャンピオンを指導してきた人だ。今シーズンは彼が僕をサポートしてくれる。まずは色々と試してみるつもりだが、この変化は良いことだと思う。コーチとして、そして選手としての彼の経験は、僕にとって最高の財産になるはずだ。この長い旅路に彼が加わってくれて本当にうれしい」
21年にプロ転向したフィスはこれまでに24年「ジャパンオープン」(ATP500)を含むツアー3勝を挙げており、昨年4月には世界ランキングでキャリアハイの14位を記録。しかし5月の全仏オープンで背中の疲労骨折を負い、その後は7月末の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)の1大会に出場したのみで、シーズンの大半を棒に振った。
それでも先々週母国で開催された「オクシタニー・オープン」(フランス・モンペリエ/室内ハード/ATP250)で約半年ぶりにカムバックし8強入り。そしてドーハで早くも今季2度目のベスト8進出を決めた。日本時間19日22時以降に予定されている準々決勝では、第8シードの実力者イリ・レヘチュカ(チェコ/現22位)と対戦する。
文●中村光佑
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