感動の金メダルから数日が経っても、“そのフィーバー”が収まる気配がない。スマートフォンのスイッチを入れれば、スポーツニュース欄の半分、もしくはそれ以上が2人の話題で占められているし、かくいう自分も今なお何度もリプレイで見返している。
りくりゅう──。きっと今年の流行語大賞にノミネートされる。そんな確信を抱かせるほど、木原龍一/三浦璃来ペアがミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・ペアフリーで披露した演技は衝撃的なものだった。
その感動を誰かに伝えたくて「『また見てるのっ!』それでも止まらない。なぜ“りくりゅう”に恋してしまったのか【冬季五輪】」というタイトルのコラムを書いたところ、共感のコメントをいただいた。
「はい、私もそのひとりです」
「めちゃくちゃ共感できます」
「私も思わず目頭を熱くして見入ってしまったひとりです」
「同じような方がおられて、とても嬉しいです」
「私もこの演技に恋をしてしまったひとりです」
「りくりゅうにやられましたわ」
りくりゅう関連の他の記事に付くコメントを見ても同じようなことが書かれている。りくりゅう中毒者続出──。日本列島が2人に心を奪われたと言っても決して大袈裟ではないだろう。
今回の五輪が始まってから、私はりくりゅう絡みのコラムを何本書いているのだろう。団体戦ペアショートで1本、失意のショートプログラムで1本、圧巻のフリープログラムで2本、そしてこれで1本、計5本。でも、まだ書き足りない。
フィギュアの知識はゼロに等しい。それでも、“不朽の名作”──魂のフリー演技に心が震えた。理屈ではなく、本能で人を惹きつける力。それが、りくりゅうの金メダルだった。
構成●白鳥和洋(THE DIGEST編集部)
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