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「カーリングの精神は死んだ」と叫んだカナダ選手が火種…“暴言&不正疑惑”がまさかの史上最高の出来事に【冬季五輪】

「カーリングの精神は死んだ」と叫んだカナダ選手が火種…“暴言&不正疑惑”がまさかの史上最高の出来事に【冬季五輪】

ミラノ・コルティナ冬季五輪のカーリング競技で起きたスウェーデンとカナダの対立。この前代未聞の騒動と、それが競技全体に与えた奇妙な影響について、現地2月18日、英紙『The Guardian』が報じている。その見出しは次のようなものだった。

「『カーリングの精神は完全に死んでいる』騒動が続く中、氷上で崩壊」

 騒動の発端は、カナダのマーク・ケネディが、石に2度触れる不正な「ダブルタッチ」を犯したと指摘された場面だった。スウェーデンのオスカル・エリクソンによる抗議に対し、ケネディは「失せろ」と繰り返し暴言を吐いて応酬。事態は一気に悪化した。ケネディは「カーリングの精神は死んだ」と嘆いてみせたが、皮肉にも彼自身がその騒動の火種となった。
 『The Guardian』によれば、ケネディはカーリングは互いの誠実さを信じる「紳士の競技」であるべきだと主張したという。

「違反の瞬間を捕まえようとする今の風潮は最悪だ」と不満を漏らしたケネディはさらに「主要な大会でわざわざ違反探しなどはしない。何かあればその場で対処して終わりだ。審判による過度な管理など必要ない。そこにこそカーリングの精神があるのだが、正直、メダル至上主義の影響だろう」とコメント。粗探しの風潮を批判したと同紙は報じている。

 ちなみに、運営側も対応に苦慮しているという。ホグライン(ストーンを離す位置を判定するためのライン)監視のために急造の審判を導入したものの、選手側からの反発を招いて撤回するなど、五輪という舞台での運営の在り方も問われる形となった。

 一方、この泥沼の論争が意外な副産物をもたらしたとも、『The Guardian』は伝えている。ケネディの反則疑惑動画はSNSで拡散され、AIによるパロディ動画や、二人の対立を煽るTikTok動画が数百万回再生を記録。図らずも、カーリングという競技がかつてないほどの注目を浴びることになったそうだ。

 記事によれば、カナダのある選手は「ネガティブな面ばかり取り沙汰されているが、どれほど多くの人々がカーリングに注目したかを考えれば、我々のスポーツにとってはおそらく史上最高の出来事だ」と話したという。

 伝統と進化のはざまで揺れるカーリング。五輪の舞台で浮き彫りになった価値観の衝突は、今後の競技の在り方を問いかけている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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