「ChatGPTでアダルトモードが始まるらしい」
そんな話がSNSを中心に広がっている。成人に限って性的な内容の生成を認めるというものだが、現時点で運営元のOpenAIが正式に発表した事実はない。海外で「年齢確認を前提に表現の幅を見直す可能性がある」と報じられたことが独り歩きしているのが実情だ。仮に将来、なんらかの緩和があったとしても、未成年絡みや違法行為まで解禁されるとは考えにくい。
ではなぜ、ここまで騒がれるのか。その背景にあるのが、生成AIによる「アダルト画像うっかり問題」だ。最近、Xに搭載されているAIチャットボット「Grok(グロック)」がユーザーの要求に応じて性描写のある画像を生成してしまい、世界各国で大きな批判に晒された。これについては欧州連合(EU)の規制当局が、本格的な調査に乗り出している。
本人の同意がないまま出回れば、名誉やプライバシーは簡単に傷つく。AIは便利な道具だが、使い方次第で凶器になりうる。
さらに最近は、AIで作った美女写真をプロフィールに使い、中高年男性に近づく「AI美女アカウント」が増えている。「会いたい」「投資で確実に儲かる」と甘い言葉で誘い、外部アプリへ誘導した末に金銭を騙し取る手口は少なくない。
画面越しの美人が本物とは限らない時代だ。やり取りを急かす、別のアプリへ移動させる、金の話が出る……この兆候が重なったら要警戒。アダルトモードの真偽以上に、自分の財布と信用を守る冷静さが求められている。

