
「勇者」とは、この世で最も重い刑罰の名前である――。電撃の新文芸が放つダークファンタジー『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(毎週木曜夜10:30-11:00、TOKYO MXほか/Prime Video・ABEMA・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかにて配信)。2月12日に放送された#06は、絶体絶命の要塞防衛戦の決着と、ザイロ・フォルバーツ(CV:阿座上洋平)と《女神》テオリッタ(CV:飯塚麻結)が真の絆で結ばれる瞬間が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■協調性ゼロの勇者たちが魅せる!絶望的戦況でのファインプレー
正体不明の人間兵による火矢攻撃により、ミューリッド要塞は紅蓮の炎に包まれる。魔王現象に味方する勢力の存在が示唆され、戦況は絶望的だ。しかし、そんな混沌の中で輝きを放ったのは、やはり「勇者」たちだった。
地下道から迫る敵兵に対し、タツヤ(CV:松岡禎丞)は叫び声をあげた瞬間敵を粉砕し、圧倒的な身体能力で蹂躙する。聖騎士たちが「人間じゃない。あれは魔神だ」と戦慄するほどの強さは圧巻だ。一方、ドッタ・ルズラス(CV:堀江瞬)は味方であるはずの傭兵団の金を盗んで追われるというクズっぷりを発揮するが、その逃走劇が結果的に敵を撹乱するファインプレーに。
個々の思惑で動きながらも、結果として戦況を動かしていく彼らの姿に、SNSでは「協調性ゼロの勇者たちが戦場でファインプレー連発、手に汗握った」「ドッタが良いとこ持ってくの草だけどカスさが絵で分かりやすくて最高」「チーム戦の熱さがすごい」と、その破天荒な活躍に興奮する声が続出した。

■「偉いよ、お前は」――聖剣召喚と、魂が共鳴する瞬間
物語のクライマックス、ザイロはテオリッタを庇って深手を負う。それでも彼は立ち上がり、「意味のある戦いに勝利したい。自分を大したやつだと思いたい。俺もまだまだ捨てたもんじゃねえって信じたい」と、戦う理由を吐露する。その言葉に応えるように、テオリッタは覚悟を決める。「たとえあなたがどう思おうと、私はあなたと共に戦います。なぜなら、私は偉大な《女神》テオリッタですから!」
テオリッタがマントを脱ぎ捨て、召喚したのは、世界の外から呼び寄せた「聖剣」。ドッタとツァーヴ(CV:福島潤)の援護もあり、ギリギリで放たれたその一撃は、魔王現象十五号・イブリスを消滅させるほどの神々しい威力だった。
力を使い果たし、「私は偉大でしょう?」と笑うテオリッタに、ザイロは「ああ、偉いよ、お前は」と優しく答える。二人が真のバディとなったこの名シーンには、「テオリッタの言霊がザイロに繋がって聖剣召喚の瞬間鳥肌立った」「ザイロとテオリッタの瞳に同じ光が映るカット最高、バディの絆に震えた」「聖剣の異様なキレと速度で空間ごと消える演出ヤバい」と、感動と称賛のコメントが殺到した。
戦いの後、病室で目覚めたザイロの前に現れたのは、謎の男。不穏な空気を残しつつも、ラストはザイロがテオリッタの頭を優しく撫でる穏やかなシーンで幕を閉じた。「私を忘れていたら、許しませんからね」と涙ぐむテオリッタのいじらしさが胸を打つ。激戦を乗り越え、絆を深めた二人の次なる試練は? 第7話は2月19日に放送済み。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介


