チャンピオンズリーグ(CL)で苦境に立たされているのが、セリエA勢だ。
リーグフェーズでトップ8入りを果たしたクラブは、4大リーグで唯一のゼロ。さらにノックアウトフェーズ・プレーオフに進出したユベントス、インテル、アタランタの3クラブは、第1レグはいずれも2点差以上で敗戦を喫した。ベスト16を前に全滅の事態が現実味を帯びている。
この状況を受け、セリエAの現状に警鐘を鳴らしたのが、ラツィオやウェストハムで活躍し、現在は解説者として人気を博すパオロ・ディ・カーニオだ。
ゲスト出演した『スカイスポーツ・イタリア』の番組で、「プレミアリーグの話はしないでくれ。あそこは別次元のリーグだ。我々はイタリアサッカーを“素晴らしい”と考えているけど、(リーグフェーズで敗退した)ナポリはPSVのアウェーで6点も取られているじゃないか」と指摘。セリエA王者がPSVに2-6と完敗した事実を引き合いに出し、次のように続けた。
「ナポリがチャンピオンズリーグでどこまで行けるかと多くの人が期待していた。でもPSVに完敗した。そのPSVはナポリに勝っただけで、他の7試合ではわずか5ポイントしか取っていない。昨シーズン、インテルは決勝でパリ・サンジェルマンに5失点したけど、10点取られていても不思議ではなかった」
ディ・カーニオの苦言は止まらない。次の矛先はローマのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督にも向けられた。
ガスペリーニは、加入後5試合で5得点と好調のドニエル・マレンについて「(ジャンルカ・)ヴィアッリを彷彿とさせる」と称賛。しかしディ・カーニオは、「マレンは27歳だが、これまで特別視された選手ではない。アストン・ビラではワトキンスの控えだったし、彼のほうが上だ」と冷ややかだ。
さらに「5試合で5得点したからといってヴィアッリの名を出すのか? 天国の兄へキスを送るよ。こんな形で名前を持ち出されるなんて...」と、レジェンドとの比較に強い違和感を示した。
さらに、「イタリア人選手はヨーロッパ各国のビッグクラブにはほとんど引き抜かれていない。つまり、十分なレベルではないとみなされているということだ」とも。
昨今のイタリアサッカー界を憂いているようだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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