
永瀬廉、高橋海人の二人体制となってから2月15日で1000日を迎えたKing & Prince。現在彼らは7thアルバム『STARRING』を引っ提げた4大ドームツアー「King & Prince DOME TOUR 2026 STARRING」を開催中。計4都市8公演、総動員数36万人を予定している本ツアーから、2月18日に行われた東京ドーム公演初日の模様をリポートする。(※以下、ネタバレを含みます)
■テーマは“映画” 巨大タワーからの登場にドームが揺れる
アルバム『STARRING』のテーマは“映画”。永瀬と高橋が一からコンセプトを考え、収録曲を架空の映画の主題歌に見立て、“本当にある映画”のようなクオリティーとバリエーションでポスター・特報を完全オリジナルで制作。その壮大な規模感と世界観にあふれたアルバムを引っ提げたドームツアーは、まさにエンターテインメントショー。
冒頭、会場が暗転すると、レーザー演出と共にドーム内に現れたのが高さ約15mもの巨大な二つのタワー。ワクワクするような装置の登場に場内も期待感が膨らむ。そして、タワーを覆っていた幕が落ちると、その上部に永瀬と高橋の姿が。「Stereo Love」と共にモニターに二人が映し出されると会場から大歓声が沸き起こり、一気に熱が高まる。タワーから降りると、バックステージからセンターステージまでの約100mをレッドカーペットさながらにポーズを決めながら歩き、会場内のボルテージがさらに高まるのを感じた。
そして、SNSでの総再生回数が約4.5億回となっているリード曲「Theater」のイントロが流れると待ち望んだような歓声が。会場の熱気ももう一段階高まり、オープニングからKing & Princeの魅力が次々と披露されていく。
「Moon Lover」ではキャノンからイエローのテープが飛び出し、さらには吹き上げの特効演出も。続く「koi-wazurai」のイントロが流れた瞬間には会場から大歓声が。サビでは一緒に振りを踊るファンも多くみられ、その曲が愛されていることを感じさせた。
「Sunset」では、本ツアーで初めて導入された制御型ペンライトの光の海が、曲のタイトル通りに夕暮れの景色を映し出すように彩られ、その美しさは圧巻。続く永瀬のソロ曲「Darling」では、しゃぼん玉の演出により甘く美しくもどこか儚い世界が広がり、永瀬の甘い歌声と表情に会場が魅了された。
■愛されキャラ“城ノ内くん&たけやん”も登場 二人の個性が光る
前アルバム『Re:ERA』の世界観の中で生まれた“城ノ内くん(永瀬)&たけやん(高橋)”という、ファンからも愛されているキャラクターによる「LIFE is FUSHIGI」「Harajuku」のパフォーマンスでは、フロートで場内の外周を二人そろって移動。曲が終わってもまだメインステージに到着しておらず、「微妙に尺が余っちゃったな」「気まじーー」と会話する二人にファンからも笑いが。城ノ内くんとたけやんによる会話劇のような映像も用意されており、俳優としての活躍も光る永瀬と高橋だからこその強みを感じさせた。
後半は、永瀬が吉川愛とW主演を務める映画「鬼の花嫁」の主題歌「Waltz for Lily」が初披露となり、大きな拍手と共にスタート。続いて永瀬の「皆さん、頂けますかー!」との掛け声には会場中が待ってましたとばかりの大歓声に包まれ、「この曲差し上げます!」と50TA提供曲としても話題になった「希望の丘」を披露。永瀬、高橋ともにコール&レスポンスを楽しんでいる様子が伝わり、5万5千人のファンも完璧に“頂きます”の振りで応え、一体感は最高潮へ。
自身が作詞作曲を手掛けた高橋のソロ曲「this time」は、センターステージ上のセットにてパフォーマンスされ、枕や布団などを使用した立体感あるステージに。「踊ろうよ midnight」「おやすみにばいばい」などのやわらかな歌詞も相まってどこか夢の中のような雰囲気が醸し出されており、高橋のクリエーティブで繊細な世界観が見事に広がっていた。
また、今回のツアーでは二人体制となって初めて披露する楽曲もセトリ入りしており、中でも「TraceTrace」はファンから望まれる声も多く、待望の一曲だったのではないだろうか。それはイントロが流れた瞬間のひと際大きな歓声が物語っており、二人のしなやかでキレのあるダンスと、声の相性の良さまでも感じさせるステージだった。その後も、「Heart」「ゴールデンアワー」などアップテンポのナンバーが続き、会場中が“楽しい!”に包まれていく。
■1000日を歩んだ二人が語るファンへの感謝
そして、彼らの代名詞とも呼べる一曲「シンデレラガール」はフルで披露され、ラスト近くでは「みんな、歌って!」と永瀬と高橋が客席にマイクを向けると、会場が「君はシンデレラガール~」と大合唱。ファンが歌う姿、そしてその声を二人ともがイヤモニを外して聞き、とてもうれしそうな表情を浮かべたのが印象的だった。
360度回転する炎の演出があり、大人の色気をもまとった二人がダンサーと共に迫力あるステージを繰り広げた「Magic Touch」を終え、その後のあいさつでは「僕たちKing & Princeと、ティアラ(ファンの呼称)のみんなは、出会うタイミングがそれぞれ違います。でも、本当に大切な出会いが一つ一つ重なって、いま僕たちは、このステージに立てています。みんなありがとう!」と真っすぐな言葉を贈る高橋。
さらに、「King & Princeと初めて会った、あの日のことを思い出して聞いてください」と本編最後の「MEET CUTE」へ。丁寧に大切に歌い上げるその姿に、二人が辿ってきた道が浮かぶようだった。
公演前に行われた囲み会見で永瀬と高橋が「今が一番、海人のことが好き」「今では全てがいとおしく見える」と互いに対する思いを告白していたが、公演中も、唯一無二の“相棒”として互いを信頼している関係性が端々から伝わり、一歩一歩二人で前に進んできたであろうことがうかがえた。
何より、二人が常に「ファンの方を楽しませたい」と言葉にしてきた通り、King & Princeとファンによって作り上げられた空間は多幸感であふれ、その絆をも感じさせる温かいライブだった。
3月には二人体制初の4大ドームツアーファイナルとなる愛知・バンテリンドームナゴヤ公演が控えるKing & Prince。会見で「これからも歩き続けられる道を一歩一歩、ちゃんと踏みしめながら、かみ締めながら二人で歩んでいきたいです」と永瀬が語った通り、二人はこれからもその足跡を確かなものにしながら、未来へと突き進んでいくに違いない。

※高橋海人の「高」ははしごだかが正式表記

