男子テニスツアーのATP500シリーズ「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月16日~21日/カタール・ドーハ/ハードコート)は大会最終日の現地21日にシングルス決勝を実施。第1シードで世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)が、ノーシードで同40位のアルテュール・フィス(フランス)に6-2、6-1で完勝し、同大会初優勝並びにツアー26勝目を飾った。
先の「全豪オープン」で史上最年少となる22歳272日での“生涯グランドスラム”(全四大大会制覇)を達成したアルカラスの勢いは今大会でも衰えることはなかった。
1回戦でアルテュール・リンダークネシュ(フランス/現28位)、2回戦でバランタン・ロワイエ(フランス/同60位)をいずれもストレートで下すと、準々決勝では元8位の実力者カレン・ハチャノフ(ロシア/同17位)にフルセットで勝利。現地20日の準決勝では前回覇者のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/同14位)に7-6(3)、6-4で競り勝ち、初の決勝へ駒を進めていた。
そして迎えた決勝では、先々週の「オクシタニー・オープン」(フランス・モンペリエ/室内ハード/ATP250)で背中の疲労骨折から約半年ぶりにカムバックした元14位の21歳フィスに、わずか50分で圧勝。持ち前の力強いショットと驚異のコートカバーリングで終始主導権を握り、計5度のブレークを奪って早々に試合を決めた。
アルカラスのドーハ出場は今回が2年連続2度目で、初参戦となった昨年はベスト8に進出したものの準々決勝でイリ・レヘチュカ(チェコ/現22位)に敗れていた。それを踏まえ、オンコートインタビューで22歳は「今年はさらなる高みを目指して大会に臨んだ」と前置きし、次のように喜びを語った。
「今年は本当に力強いシーズンのスタートを切れている。ここまでの道のりは簡単ではなかったし、チームと共に気持ちを強く保ち続ける必要があった。それでも今は素晴らしいテニスができていて、この1週間もいいプレーができたことをとてもうれしく思っている。このトロフィーは自分にとって大きな意味を持つものだ」
これでアルカラスは今季負けなしの12連勝。ATP500での優勝は通算9度目となり、2009年の同カテゴリー創設以降ではアンディ・マリー(イギリス/元1位)に並ぶ歴代4位タイとなった。
一方敗れたフィスは24年「ジャパンオープン」(ATP500)以来約1年半ぶりのタイトルにあと一歩届かず。それでも大会後に更新される世界ランキングでは7つ順位を上げて33位に浮上することが確定した。
試合後には「ケガで本当に長い8カ月を過ごした」と離脱期間を振り返り、「こういう残念な結果になった時は、プレーできずに苦しんだその時期を思い出すしかない。今週は素晴らしい仕事ができたと思う。今日は自分の日ではなかったけど、チームのみんなには感謝している」と前を向いた。
文●中村光佑
【動画】アルカラスがフィスに快勝したカタール・オープン決勝ハイライト
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