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F1スタート時の手順が微調整。アクティブエアロのストレートモードの使用は禁止、ライト点灯5秒前に警告

F1スタート時の手順が微調整。アクティブエアロのストレートモードの使用は禁止、ライト点灯5秒前に警告

ここ数週間、新時代のF1におけるスタートの難しさについて、激しい議論がされてきた。その対策の一環として、スターライト点灯の5秒前に警告が出されることが決まった。

 新レギュレーションによりMGU-Hが廃止され、電気エネルギーを使って同軸上にあるターボチャージャーを回し、過給圧を上げることができなくなった。そのため、各車はスタートに臨む際、適切なパワーを得るためにこれまで以上にエンジンを回して排気によって過給圧を上げる必要がある。

 そのために要する時間を十分に確保するため、スタート手順が変更され、スターライトの点灯5秒前には警告が出されることがF1委員会の議論を経て決定された。

 今回のF1委員会の議題はそれだけではなかった。もうひとつの議題がスタート時のアクティブエアロについてだ。今年から、ストレートでの空気抵抗を削減し電力消費を制限するため、アクティブエアロが導入された。

 これにより、どのセッションでも前後ウイングのフラップを動かすことでストレートでの空気抵抗を減らすことができるようになった。この決定により、チームは単純でありながら、実際には複雑な疑問を抱くようになった。それは、スタート時にフラップを開けることは許可されるのか、というものだ。

 というのも、かつてのレギュレーションではDRSは特定のタイミング、つまり1周目を終えた後に使用可能になると定められていたが、2026年からのレギュレーションではスタート時のアクティブエアロの使用を明示的に禁止する条項は存在しなかったのだ。

 当然のことながら、加速の初期段階では後輪のスピンを抑えるため、メカニカルグリップと空力的なグリップの両方を最大限に高めることが目標となる。モーターの使用は時速50kmまで禁止されているが、後輪にかかる非常に高いトルクを制御しなければならないのは変わらない。だがある時点で、ウイングを開いて空気抵抗を減らすことが有利に働く状況もある。

 例えばメキシコのように、ターン1までの距離が長いレースでは、ある地点でフラップを動かして空気抵抗を減らすことで、最高速度を上げながら同時にエネルギー消費を抑えることができ、大きなアドバンテージが生まれる可能性がある。

 ウイングを閉じていることで余分にパワーを使ってしまい、その後に連続した加速が必要な高速サーキットなどでは、次のセクターでエネルギーが残っていないという状況になる可能性もある。

 しかし安全上の理由から、F1委員会でスタート時にウイングのフラップを動かすことはできないと決定された。理由はふたつある。1つ目は、その時点ではドライバーのタイヤがまだ比較的冷えていること。2つ目は、マシンが非常に接近している状況で、さらなるリスク要因の増加を避けるためだ。

 フォーメーションラップ中にタイヤとブレーキを適切な作動温度域にまで引き上げようと試みたとしても、ターン1ではタイヤとブレーキの温度が理想的な範囲から程遠い状態のままだ。こうした状況ではタイヤをロックアップしてしまうリスクが高まり、前方の車両に追突する可能性もある。

「F1委員会の会議では、グリッドスタートからターン1までの区間において、ストレートモードを使用するか否かの判断を行なう必要がある点が論点に挙げられた。全体として、これらの論点が取り上げられ議論されたことを歓迎しており、スタート手順に関する取り組みは非常に前向きなものと考えている」

 この提案は18日(水)のF1委員会で承認されたが、次回のFIA世界モータースポーツ評議会での正式承認が必要となる。

「共通認識が得られたと思う。グリッドからターン1までのストレートモードについては、使用しないことが決定された。FIAによる何らかの承認はまだ必要だが、パドック内では概ね合意が得られていると認識している」

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