現地時間2月22日(日本時間23日、日付は以下同)にクリプトドットコム・アリーナで行なわれたボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズによる一戦は、アウェーのセルティックスが111-89でレイカーズに圧勝した。
3連勝でイースタン・カンファレンス2位の37勝19敗(勝率66.1%)としたセルティックスは、ジェイレン・ブラウンがゲームハイの32得点に8リバウンド、7アシスト、3スティール、シックスマンのペイトン・プリチャードが6本の3ポイントを沈めて30得点に8アシストと爆発。
さらにデリック・ホワイトが12得点、5リバウンド、8アシスト、ネミーアス・ケイタが10得点、12リバウンド、3ブロック、ニコラ・ヴュチェビッチが9得点、8リバウンドと続いた。
一方のレイカーズは、いずれも今季ワースト2位の89点、フィールドゴール成功率39.1%(34/87)と不発。ワーストに終わった昨年12月20日のロサンゼルス・クリッパーズ戦は、レブロン・ジェームズこそ出場するも、オースティン・リーブスが欠場、ルカ・ドンチッチもケガのため後半プレーできずにいた。
ところが、セルティックス戦では主軸3人が揃って先発出場し、ベストメンバーと言っていい布陣で臨んでいた。にもかかわらず、リーグ7位のディフェンシブ・レーティング(112.2)を誇る相手の堅守の前に沈黙。
試合後、セルティックスのジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)は、レイカーズが誇るドンチッチ、レブロン、リーブスのオフェンシブトリオをどのように抑え込んだのかと聞かれて、こう答えていた。
「あの3人を完璧に止めることなど不可能だ。彼らは本当に優れているからね。我々としては、(彼らを守る上で)何が許されるのか、何が許されないのかをうまく利用することが重要だと思う。彼らについては誰だって『どうやって守ればいいんだ?どうやったら守れるんだ?』と思うものなんだ。とにかくアタックしてぶつかっていかなければならない」
レイカーズはドンチッチが25得点、5リバウンド、3アシスト、レブロンが20得点、4リバウンド、5アシスト、2スティール、リーブスが15得点、7リバウンド、2スティールを記録するも、2桁得点はこの3選手のみにとどまった。 レブロンこそフィールドゴール成功率42.9%(9/21)も、ドンチッチは4本の3ポイントを決めたとはいえ、2ポイントに関しては成功率33.3%(5/15)に終わり、リーブスもフィールドゴール成功率40.0%(4/10)に封じられた。
ブラウンとプリチャードがオフェンス面で爆発したとはいえ、この試合を語る上で不可欠なのは、セルティックスの選手たちが見せたインテンシティの高さと指揮官が定める“規律”の浸透だろう。
「ターンオーバーは14回あったが、そのうち8回はデッドボールだったと思う。だから、相手はそこからトランジションに転じて3ポイントを決められなかった。そうするためには、一貫性があって効率的で、規律正しく、絵に描いたようなオフェンスをしないといけない。その点、このチームの選手たちはうまくやってくれたと思う」
マズーラHCはレイカーズ戦を総括しつつ、さらにこうも口にしていた。
「そして、小さなことでも諦めずに戦っていた。(相手が)カットしてくる時や、リバウンド面の貢献も見事だった。相手は本当に素晴らしいから、自分たちの規律が試される。選手たちは試合を通してそれをうまくやってくれたと思う」
今季のセルティックスは、ジェイソン・テイタムをアキレス腱断裂のため開幕から欠いている。それでも、ブラウンやホワイト、プリチャードを中心にチーム全体でしぶとく戦い抜き、ここまでアウェーでも19勝10敗で勝ち越しに成功。勝率5割超えの相手に対しても17勝12敗の強さを誇っている。
37歳にしてリーグ屈指の名門を束ねるマズーラHCは、今季も強力なチームを作り上げたと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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