男子テニスツアー「アビエルト・メキシコ・テルセルHSBC」(2月23日~28日/メキシコ・アカプルコ/ハードコート/ATP500)は大会初日の現地23日にシングルス1回戦を実施。2023年と24年に同大会連覇を経験しているアレックス・デミノー(オーストラリア/27歳/現世界ランキング6位)と、元8位の実力者キャメロン・ノーリー(イギリス/30歳/同26位)が初戦で姿を消す波乱が起きた。
今大会に第2シードで参戦したデミノーは、予選上がりの26歳パトリック・キプソン(アメリカ/同105位)に1-6、7-6(4)、6-7(4)とフルセットの末に足をすくわれた。ファイナルセットでは第7ゲームをブレークし、5-4の第10ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、勝利目前で痛恨のブレークバックを許すと、その後のタイブレークでは3度のミニブレークを与え、2時間39分でキプソンにキャリア初となるトップ10選手からの白星を献上した。
勝ったキプソンは試合後のメディア対応で次のように喜びを語っている。
「最高の気分だ。今日は良いサービス、良いリターン、思い切ったフォアハンドと、勝つためには全てのショットが重要になると思っていた。長時間の試合だったが、幸運にも良いショットを継続することができた」
デミノーは優勝した「ABNアムロ・オープン」(オランダ・ロッテルダム/ATP500)からマッチ5連勝と好調だった。彼がツアー大会の初戦で敗れるのは、ライリー・オペルカ(アメリカ/現69位)に屈した昨年8月の「シンシナティ・オープン」(ATP1000)以来となる。
さらに同日の1回戦で、22年大会の準優勝者でこれまでにツアー5勝を挙げている第8シードのノーリーも、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した19歳の新鋭ラファエル・ホダル(スペイン/同114位)に3-6、2-6で完敗した。24年全米オープンジュニア覇者であるホダルは今季、下部大会「ワークデイ・キャンベラ国際」(オーストラリア/CH125)で準優勝。「全豪オープン」では予選3試合を勝ち抜いて初の四大大会本戦出場を果たし、日本の坂本怜(現157位)をフルセットで破って2回戦に進出した。
ホダルは勝利後、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトのインタビューでツアー転戦の過酷さに触れつつ、こうコメントした。
「ここまではたくさん移動しながら、多くの大会に出場してきた。自分のやっていることを整理する時間はなかなか取れないけど、この素晴らしいプロセスの中で一瞬一瞬を楽しもうと心掛けている。今は出られる大会には全て出て、様々な舞台でプレーできることを楽しみたい。それは僕にとって非常に大きな意味を持つ」
この結果ホダルはATP500大会で勝利を挙げた06年以降生まれの4人目の選手となった。ライブランキングでは101位につけており、今大会の結果次第では初のトップ100入りも果たせる状況にある。
なお、現地25日に実施される2回戦でキプソンは同胞のブランドン・ナカシマ(現29位)と、ホダルはテレンス・アトマネ(フランス/同63位)と対戦する。
文●中村光佑
【動画】デミノー、ノーリーが相次いで敗れたアカプルコ大会初日のハイライト
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