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【独占】前回WBCから3年…侍Jから本塁打を放った元高校球児・梁培が語る中国野球のいま「プロ化は非常に大きな一歩」

【独占】前回WBCから3年…侍Jから本塁打を放った元高校球児・梁培が語る中国野球のいま「プロ化は非常に大きな一歩」

いよいよ3月に開催されるWBC2026。前回大会の日本チーム開幕戦を覚えているでしょうか。2023年3月9日、超満員の東京ドームで大谷翔平投手が先発マウンドに立ち、見事に8-1で中国を下すという好スタートを切った試合です。その後の優勝へ大きな弾みとなったゲームですが、その日本から唯一の得点となるホームランを打った中国人選手は、日本野球界で育った選手でした。梁培(リャン・ペイ)選手です。その彼が8年間所属をしていた北京タイガースを退団するというニュースが先日入ってきました。退団について、また最近の中国野球についてインタビューしてきました。

取材・文●久保田嶺

  ◇   ◇   ◇
 ――お久しぶりです。先日、日本と中国両方のSNSで北京タイガースからの退団を発表されましたが、私も驚きました。

「お久しぶりです。北京タイガースとの契約が満了する時に環境を変えたかったので、満了となった2025年末に退団ということになりました。合わせて8年間在籍していたので、自分の中では今回は更新しないと決めていました。円満な退団です」

――そうでしたか。では、次の球団が決まっているのでしょうか。

「いえ、野球に関わっていきたいというのは決まっていますが、それが新しい環境でプレーすることなのか、引退して違う形での関わりになるのかは決まっていません」

――中国なのか、日本なのかというところも決まっていないのでしょうか。

「そうですね。日本でのプレーには大きな興味があり実際に連絡をしたりと、動いてはいます。しかし、中国の可能性も閉ざしているわけではなく、良いオファーがあれば考えたいです。そして自分がプレーする以外にも日中間の野球を発展させたい、世界で活躍できるような中国人選手を育てたいという気持ちも強いので、それもできるように動いていければと思っています」

――梁培選手のように、WBCで活躍できる中国人選手を育てたいと?

「はい。やはり3年前のあのWBCは自分にとって特別で、もし現役を続ける場合はもちろん自分自身も中国を代表して、もう一度あの舞台に立ちたいです。指導者としてもWBCで活躍できる様な選手を育てて、中国野球の底上げと全体のレベルアップをしていきたいです」
 ――WBCですが、今大会の中国は25年3月の予選で、3連敗での敗退となりました。これはどう受け止めていますか。

「力不足です。23年WBCからの課題だった国際大会のストライクゾーンへの対応と、守備でのミスが大きな敗因として考えられます。ストライクゾーンは国内リーグと比べると厳格になり、コントロールの面で投手は苦労したと思いますし、野手が支えてあげるべきところを逆にエラーで足を引っ張ってしまった。やはり一発勝負の国際大会で勝つには国内のリーグから選手、審判、スタッフが協力して一緒にレベルアップする必要があると思っています。特に23年の杭州アジア大会で予選ではあるものの日本戦初勝利やU23ワールドカップでもベスト4に入ったりと中国野球が盛り上がっていたタイミングだからこそWBC本大会にはどうしても出たかったです。現在、様々なメディアでWBCのニュースを見るたび、さらに悔しさが込み上げてきます」

――今、少し話がありましたが、最近の中国野球の状況はどうなのでしょうか。

「前回の2023WBCからは割と順調だったと思います。WBCも中国版のTikTokで放送されたりと一定の注目がありましたし、日本のプロ野球の比になりませんが、お客さんも年々増えている気がします。そして最近で一番大きいのはCPB(Chinese Professional Baseball)というリーグ戦が今年から始まったことです。これはその名の通りプロ化されたリーグです。現状の中国野球リーグは国営リーグとなっており、安定はしていますが、全選手のサラリーがほぼ同じであったり、球場のエンターテイメントが無かったりと、選手のモチベーションが低くなってしまう面があると思っています。そこがプロ化により改善されてきているので、中国野球にとって非常に大きな一歩だと思います」
 ――それは要注目ですね。ではプロ化したことで、例えば今後日本人選手が活躍する、ということも出てくるのでしょうか。

「はい、可能です。今のペナントリーグは外国人を登録できませんが、 このCPBは外国人選手も登録が可能です。日本人選手や韓国人選手が参戦してくると、リーグのレベルも高くなりますし、それが中国野球の強化にもつながります。リーグとしてもそれを望んでいると思います」

――梁培さんご自身はいかがでしょうか。CPBも選択肢のひとつでしょうか。

「もちろん選択肢のひとつではあると思っています。現在の中国ペナントリーグのチームに所属しながら、このCPBのチームにも所属できるので、実際に元チームメイトの北京タイガースの選手でも参戦する人がいます。うまくリーグが立ち上がっていくことを楽しみにしています」

――では最後に日本の野球ファンへメッセージをお願いします。

「日本野球を(高校卒業の)18歳で離れてしまったので、このタイミングでより日本野球を学びたいと思っています。それが選手としてになるのか、他の形としてになるのかはまだ分かりませんが、応援していただけると嬉しいです。引き続きよろしくお願いします」

取材・文●久保田嶺

久保田嶺(くぼた・れい)/1991年生まれ、埼玉県出身。Rouse Shanghai Co., Ltd./合同会社Rouse代表。日系企業の中国マーケティング事業および日中のサッカーを中心としたスポーツ事業を手掛ける。自身の中国SNSフォロワー数も40万人とインフルエンサーとしても活躍する。

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配信元: THE DIGEST

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