
「彼が体現してくれた」因果応報、情けは人のためならず。ヘッド4発のFWに須藤監督はしみじみ「人生と一緒」【横浜FC】
攻撃でも守備でも、ガムシャラなストライカーだった。現役時代は水戸、湘南、甲府、神戸、藤枝で活躍した横浜FCの須藤大輔監督は「ディフェンシブフォワードって言われてましたから」と振り返る。
点を取るのが仕事だ。ただ、守備も手を抜かなかった。「そのぐらいやっていると、やっぱり仲間も助けてくれるんですよ。あいつが守備であれだけ頑張ってんだから、ボールを預けようかなとか」。指揮官はしみじみと語る。「人生と一緒だと思います。遮二無二やってるやつは助けたいと思うじゃないですか」。
2月22日に行なわれたJ2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第3節で、それまで連敗していた横浜FCは栃木Cに5-1で大勝。待望の今季初白星を掴んだ。
勝利の立役者は、1トップで先発フル出場し、ヘッドで4発の駒沢直哉。大卒2年目の23歳は、決定的な仕事だけでなく、チームが重視するハイプレスでも精力的にスプリントした。
攻守両面で特大の存在感を放った駒沢に、須藤監督も思うところがあったはずだ。
「僕も選手としてやってましたけども、やっぱり守備を頑張ってるやつのところに、絶対ボールが転がってくる、ボールが来るんですよ。それを彼が体現してくれた。攻撃陣にとってはすごく良い流れなのかなと」
実体験に基づく感慨だ。
「攻撃だけをして点を取るって、なかなかできない。献身的にランニングしてるやつのところに、ホント(ボールが)落ちてくるので。そういう因果応報とかね、情けは人のためならずじゃないですけども、自分のためなんですよ、結局は」
駒沢だけでなく、シャドーで先発した山田康太や横山暁之、途中出場のジョアン・パウロや室井彗佑も守備のタスクを懸命にこなした。「スプリントプレスに前3枚が行ければ、前3枚のところにたぶん、ボールが転がってくるっていうね。今後もやってもらいたい」と須藤監督は期待を寄せた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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