
「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」公開記念イベントが2月26日に都内で行われ、声優を務めた小芝風花、吉原光夫、製作総指揮・原作・脚本を担当した西野亮廣が登壇。制作秘話や見どころなどを語った。
■西野亮廣、ベルリンでの「指笛と喝采」に手応え
西野が製作総指揮・原作・脚本を手がけた本作は、2020年公開された「映画 えんとつ町のプペル」の続編。前作から1年後を舞台に、ルビッチ(CV:永瀬ゆずな)が元の世界に戻るために時計台の謎に迫る姿を描く。作品中で、小芝は人に化けた植物・ナギ役を、吉原は100年間約束を信じて待ち続ける時計師・ガス役をそれぞれ演じている。
西野は先日行われたベルリン国際映画祭での上映を振り返り、「ルビッチが飛び立った瞬間、子供たちが立ち上がってギャー! と盛り上がった。あの光景を日本の皆さんにも届けたい」と興奮気味に報告。この日はMCも務めた西野だが、「吉原さんの威圧感で司会の方が萎縮してしまった(笑)」と冗談を飛ばし、序盤から会場を笑いに包んだ。

■小芝風花、ガチのボイトレに通い挑んだ歌唱シーン
人に化けた植物・ナギ役の小芝は、劇中で披露する歌について「不安すぎて2カ月前からボイトレに通いました」と告白。さらに現場では西野から「ここで鼻歌を歌って」と急な演出もあったと言い、「西野さんが直接指導してくださって心強かった」と笑顔を見せた。
そんな小芝の歌声に、ガス役の吉原も「(劇中の)ガスと同じ顔をして聴き入ってしまった」と太鼓判。劇中では二人の「淡い恋仲」のような関係性も描かれるが、吉原は「(西野の演出が)親戚のおじさんの恋愛を見てるみたいで恥ずかしいからやめてくれ、とスタッフにいじられた(笑)」と自虐し、会場を沸かせた。

■小芝風花「美文字で大人な女性に」
作品のキーワードにちなんだ「今から新しく挑戦したいこと」というトークテーマで、小芝は「今さらなんですけど、字をきれいにしたくて。ドラマの撮影で文字を書くとき、カメラの位置に合わせて不自然な体勢で書くと、すごく汚くなっちゃうのが恥ずかしくて(笑)。本屋さんでペン字練習帳を買って、今は『ひらがな』からやり直しています!」と告白。
一方、吉原は「西野さんがさらっとギターを弾くのがムカつくんですよ(笑)。『歌うこと以外できない』自分を卒業したくて、今は朝からギターの練習をしています。魔の『Fコード』を通らずに弾ける道を探してます(笑)」と語れば、西野も「僕は持久力菌を増やす『菌活』をして、もっと頑張れる体を作りたい」と続け、三者三様の目標を掲げた。

■「待つことは信じ抜くこと」西野が作品に込めた相方への想い
トークテーマが「待つこと」に及ぶと、西野は本作の根底にあるエピソードを披露。「相方(キングコング・梶原雄太)が失踪した時、吉本興業から『一人でやるか?』と聞かれたときに、『待ちます』と答えました。
帰ってこないかもしれない人を待つのは勇気がいるけれど、待たないと戻れる場所がなくなる。この作品の『待つことは、何もしないことではなく、相手を信じ抜くこと』というセリフにその想いを込めました」と、実体験に基づいた深い想いを打ち明けた。
イベントの最後、西野は改めて会場に詰めかけたファンを真っ直ぐに見つめ、「待つということは、実は現代人が一番苦手で、でも一番向き合わなければならないテーマ。子育てや教育、会社の人間関係も、すべて『相手を信じ抜く』という歴史の積み重ねでできています。その覚悟が皆さんに少しでも伝われば嬉しいです」と熱く語りかけ、会見を締めくくった。
◆取材・文=永田正雄


