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ミーマイナー・美咲「大切な人、時間、言葉、君は大切にしてね」/連載「歌詞にしなかったこと」

ミーマイナー・美咲「大切な人、時間、言葉、君は大切にしてね」/連載「歌詞にしなかったこと」

 ミーマイナーの連載「歌詞にしなかったこと」 第3回より
ミーマイナーの連載「歌詞にしなかったこと」 第3回より / ※提供写真

2024年9月にシンガーソングライターの美咲とボカロPのさすけにより結成されたバンド・ミーマイナー。結成1年でイナズマロックフェスに出演を果たし、ソニー・ミュージックレーベルズへ所属するなど“次に来るバンド”として注目され、精力的にライブ活動を続けている。日常に宿る愛のカタチを音楽として届けるミーマイナーの音楽ができる裏側や、ボーカル・ギターの美咲の歌詞製作の過程を覗き見られる連載「ミーマイナーの 歌詞にしなかったこと」。連載第3回は、セカンドワンマンライブ前の近況や、製作中の楽曲のメッセージなど…エッセイを綴るように楽曲を制作する美咲が、“生まれたての言葉”を紡いでくれた。

■3月4日(水)のセカンドワンマンライブに向けて準備中!

ミーマイナーのボーカルギター美咲です。新曲の制作がひと段落して、3/4(水)のセカンドワンマンライブの準備が始まっています。まずはソールドアウト、ありがとうございます。今までにないくらい沢山の人が関わってくれていることを実感する毎日です。1stワンマンはスタジオでしか練習したことなかったんだけど、本番に近い環境でバンド全体の音のバランスを整えたり、一人ずつ音色を決めたりしています。

前々からちゃんとスケジュールを確保できてたから、演奏の部分以外にも時間をかけてみんなこだわっているよ。私は足元のエフェクターを一つも持っていなくて使ったことがなかったので、こんなにこだわれるんだとびっくりしています(笑)。私がステージ上でやるべきことは、ギターの音色が…とかではなくてありのままの生き様を表現することだと、生きた証を刻むことだと思っています。(そういえばその辺は全然考えたことなかったな)

対バンはできるだけ早いスピードでセッティングをすることが重要だからね。仲間がいると私にできないことは助けてもらえるので本当に感謝しています。私の人生にこのバンドがあってくれてよかった。当日お楽しみに〜!

■「一人と一人」

私はものすごく偏食で、苦手な食べ物が多い。そのせいで一緒にご飯を食べると相手に気を使わせてしまうし、23歳にもなってあれもこれも食べれないなんて言えないから、人とご飯に行きたいと思ったことがない。大学もしっかり4年間通ったのに誰とも飲みに行ったことがないし、できるだけ毎日同じものだけを食べたい。これを綴りながら改めて、社交性が1mmもないし、こだわりの強さというか自分の愚かさが浮き彫りになって非常に落ち込む。

普通の暮らしができたらなと思う。誰にも迷惑かけずに仲良く楽しく生きれたらなと思う。でも、こんな私にも私の食べれないものが好物の人と過ごしていた時、生きてていいんだって思えたことがあった。ハンバーガーもサンドウィッチももう野菜を抜かないで済むし、相手は喜んで食べてくれる。お互いに補い合ってるみたいな感覚で居心地がよかった。私はそんな日常に依存した。

一人じゃできないこともあなたがいたからできた。一人じゃ食べれないものもあなたがいたから食べれた。一人じゃ行けない場所も二人だったから行けた。それが全てだった。それだけだった。私は何も変わってなくて、ただあなたがいたから、少しだけ、少しだけ世界が美しく見えただけだった。君がいなくなって、世界が元通りになって、美しい世界を知ってしまった後の世界はこんなにも息苦しいのかと思う。どうせ全てを分かり合えないならもう誰とも関わらない方がいいとか思って、自分からまた世界を遠ざける。私のそういうところ、君は嫌いだったっけ。

■「二人が良かった」

初めて未来が楽しみだったのに、人との距離感がうまく保てないせいで何度も傷つけた。一緒に背負ってもらうにはあまりにも重たすぎる私の弱さを、預けすぎてしまった。思い返せばずっと苦しかったんだな、と思うことばかりで馬鹿みたいだ。もう大人なんだから、一人と、一人、の関係が普通なのに、私は二人になりたくてあなたの全てを奪ってしまった。

自分の存在価値をちゃんと握りしめて、失くさないで生きて来れてたら、本当に大切なものを握り潰したりせずに、優しく守ってあげれたんだと思う。もう他の何も壊したくないから、しばらくは一人で生きていくと決めて、だいぶ経った。まだ何も変われていない。こんなことをいえば拗ねてると言われ笑われるだろうか。今でもあなたに言えなかったことだけを歌っているんだ。

結局、まだ二人の世界に取り残されている。居場所がまだそこにある気がして今日もまた帰ってきてしまう。いつか終わりが来ると分かっていたけれど、終わらないって信じてた。保温機能の切れた愛情はあまりにも冷たく重たい。想い出が美化されているだけだとしても構わない。間違いなく世界で一番美しい二人だった。

大切な人、時間、言葉、君は大切にしてね。

美咲

ミーマイナーの連載「歌詞にしなかったこと」






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