3月16日の確定申告期限が刻一刻と迫る中、国税当局が不穏な動きを見せている。ターゲットは、SNSやマッチングアプリを主戦場に男性らから多額の「手当」を吸い上げるパパ活女子、そして華やかな生活を売りにするインフルエンサーたちだ。
かつては「男女間の個人的な贈与」という言い逃れが通用した界隈だが、もはやその聖域は完全に崩壊したと言っていい。国税当局は今、かつてない規模の網を彼女たちに広げている。
「当局が導入した最新の投稿解析技術は驚異的です。AIがSNS上の投稿を24時間監視し、ブランド品の購入、高級ホテル宿泊、頻繁な海外旅行といった『キラキラ生活』の頻度と、申告されている所得の乖離を瞬時に算出します。隠し通せると考えているなら、あまりに甘いと言わざるをえません」
そう語るのは、国税庁の内部事情に詳しいジャーナリストだ。
当局のアルゴリズムは、単なる画像解析に留まらない。投稿された画像の背景から場所を特定し、デジタル通貨の送金履歴や、銀行口座の不自然な入出金といった「裏収益」の輪郭をあぶり出すことが可能に。今や彼らの業務になくてはならないツールとなっているという。
事実、ここ数年は派手な暮らしをSNSで誇示していた、とあるパパ活女子の元には、次々と「お尋ね」という名の、税務署からの事実上の宣戦布告が届いている。
「彼女がパパから得ている資金を、当局は対価性のある雑所得とみなすケースが多くなっています。無申告が発覚すれば、本来の税金に加えて、重加算税や延滞税が重くのしかかる。数百万円単位の追徴課税を課されるケースは珍しくありません」(前出・ジャーナリスト)
地獄の沙汰も金次第とはいわれるが、税務署の追及から逃れる術はなかなかない。これまで甘い汁を吸わせてくれたパパたちも、いざ当局が動けば、自身のスキャンダルを恐れてクモの子を散らすように逃げ出すことだろう。
「一度目を付けられれば、過去数年分まで遡って徹底的に絞られます。SNSで『いいね』を稼いできた代償は、あまりに高くつくことになるでしょう」(前出・ジャーナリスト)
パパも助けてくれない過酷な現実。スマホの画面越しに贅沢を競い合っていた彼女たちに、税務署という名の「最も恐ろしいフォロワー」が訪れることになる。
(滝川与一)

