
俳優の高畑充希と清水美依紗が、3月3日に都内で開催された映画「ウィキッド 永遠の約束」日本語吹替版最速上映イベントに海宝直人、入野自由、kemio、ゆりやんレトリィバァと共に登壇。完成した作品への思いや収録時のエピソードなどを語った。
■名作ミュージカルを映画化したシリーズ最終章
本作は、不朽のミュージカルとして20年以上愛され続ける「ウィキッド」を映画化し、日本でも累計興行収入35億円突破の大ヒットを記録したエンターテインメント大作「ウィキッド ふたりの魔女」の続編。映画版は2人の魔女の出会いと別れを2部作で丁寧に描く構成であり、今回の最終章は2人の関係が大きく揺れるクライマックスとなる。
今作で高畑は、自由のために孤独に戦う“悪い魔女”エルファバ(シンシア・エリヴォ)、清水はオズの民衆の希望である“善い魔女”グリンダ(アリアナ・グランデ)の日本語吹き替えを担当する。
1月28日に第1子を出産したことをSNSで発表して以来初めて公の場に登場した高畑。温かい拍手で迎えられると、高畑は今の心境を「ありがとうございます。今日は寒いですよね。調子乗ってたらすぐ気温下がるから(笑)。『ウィキッド』の2部作が今回で完結ということで、ちょっと手を離れてしまうのが寂しい気持ちでこの場に立たせていただいていますが、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたらうれしいなと思います」と笑顔であいさつ。
前作の変化・役作りでこだわったことを聞かれると、高畑は「今作ではどんどん悪に仕立て上げられていくさまが加速していって、もどかしいシーンも多かったので、収録しながらつらいなと思った感じはありますね」と吐露し、「『フォー・グッド』とか涙腺にくる曲が多いので、(収録時に)映像を見ながら泣かないように頑張っていました」と気を付けたことを明かす。
一方、清水は「グリンダは前作に引き続きかわいらしさ、チャーミングさを持ちながらも、民衆の前で振る舞っている姿とグリンダから見るエルファバの姿、その間の葛藤の部分で声に乗せるのが、すごく難しかったなと感じています。ちょっと大人になったグリンダを意識しました」と、繊細な演技に苦労したことを伝えた。
■「フォー・グッド」の収録は2人で一緒に実施
また、高畑が涙腺にくる曲と表現した「フォー・グッド」は、「ウィキッド」最終章を象徴する重要な曲だが、収録時のことを「1作目、2作目を通して初めて美依紗と一緒にブースに入って、一緒に顔を見て収録できた曲です」と高畑が述懐すると、清水も「目を見ながら歌うだけで涙腺がヤバかったんですけど(笑)。よりリアルに声をあてられました。アリアナとシンシアは目の前で一緒に手をつなぎながら歌っているんですけど、まるでそのような気持ちで歌わせていただきました」と振り返った。
あらためて高畑は「視線とか、ちょっとした顔の動き。すごく助けられるし、気持ちを持っていってもらえるところが大きかった。1作目も映画館で美依紗の声(吹替版)で見ていたので、『本物がいる!』っていう高揚感がありましたし、すてきな時間でしたね」と話すと、清水も「それは私も同じです!(笑)」と恐縮していた。
そんな中、「ウィキッド」はエルファバとグリンダが出会い、友情を育み、やがて袂を分かつことになる…ということで、2人のように友人と異なる道を進むことになったときの向き合い方についての質問が。
これに、高畑は「このお仕事を始めて20周年なんですけど、10代のときや20代前半は現場でものすごくみんなと一生懸命にチームワークを持って作って、終わりがくるんですよ。クランクアップだったり、千秋楽だったり。終わりがきたとき、先輩方から『続けてたら絶対また会えるから』って言われて、それを胸にまだもうちょっとやってみようと。別れるのは寂しいけど、それに勇気をもらって前進してきたところもあると思いますし、その言葉のおかげでずっと続けて来られているし、10年とかたってまた会えていることも多いので、別れも悪くないなと思います」と、実体験と重ねて思いを口にした。
そして、清水は「人ってその時々でいろんな選択をしていて、その時しかできない選択をみんなしていると思うんですよ。自分と違う選択をしている人たちだったり、自分も今こういうことをやりたいと選択していること、お互い誇りを持つことって大事だなと思って。リスペクトし合うというか、そこは大事にしているところかなと思います」と打ち明けた。
映画「ウィキッド 永遠の約束」は3月6日(金)より全国公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

