野球の日本代表「侍ジャパン」は3月3日、「2026 ワールドベースボールクラシック(WBC) 東京プール presented by ディップ 強化試合」(京セラドーム大阪)で阪神タイガースと対戦した。WBCを前にした最後の実戦を、5対4で勝利した。
5対0で迎えた8回にサポートメンバーの右腕・仲地礼亜が4失点を喫して結果的にスコアは競ったが、日本代表戦士の順調な調整ぶりが披露された一戦で、ダメ押しの2点タイムリーを放ったのが森下翔太だった。
昨年セ・リーグでともにリーグ2位の23本塁打・89打点をマークした右の強打者は、今回の侍ジャパンの実戦で当初はスタメンだった。ところが鈴木誠也と吉田正尚というMLB外野手の試合出場が可能になると、控えに回った。
それでも状態は良いようで、阪神戦の前のフリーバッティングでは強烈な打撃で、スタンドを沸かせていた。打つ本数が限られているなか、5階席へのスタンドインを連発していたのだ。
試合終了後にその点を問うと、「試したいところが、まだあるので、そこをどれだけ詰められるか。今日はすごく良い形でバッティング練習ができていたので、あとはゲームになった時にスピード感のあるボールにどうやって対応できるかが、これからの課題だと思っています」と述べた。
一方、実戦では違った強味を披露した。2死二、三塁の場面で代打で登場した森下は、普段の真剣勝負では対戦しない阪神のチームメイトの右腕・湯浅京己に0-2に追い込まれる。その後、ファウルを放って粘ると、4球目にセンター返しでしぶとく二遊間を抜いてみせた。
この場面については「ツーストライクからでも簡単に終わらないのが自分の武器でもあります。初球からいきますけど、追い込まれた時には、何かを起こして、今日みたいなタイムリーが打てたら、最高だと思います」と胸を張った。
MLB組という高い壁を前に、WBC本選ではスタメンに入れないかもしれない。ただ途中出場であっても、森下ならば日本に貢献する結果に期待できそうだ。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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