レギュラーが確定していない、阪神タイガースのレフトの課題が解決しつつある。攻守の両面で高いレベルにあるセンターの近本光司、ライトの森下翔太に比べ、「日替わり」となっていたレフトだが、現役ドラフトでヤクルトから拾った新戦力・濱田太貴が有力なピースになりそうである。
在阪テレビ局スポーツ番組スタッフが言う。
「貴重な右のパワーヒッターで、甲子園の浜風に乗せる飛球を打つことができます。マジメな性格で、宜野座キャンプでは練習の虫になっていましたね。ハングリー精神があって、出番がない時でもベンチ裏でバットを振る姿を見た藤川球児監督が、野球に対する姿勢を評価していました。我慢して使えば、大山悠輔と同じくらい……打率2割6分、15本塁打はいけますよ」
今年の阪神では1月下旬の先乗り自主トレで「チーム1号本塁打」を放ち、キャンプ初の実戦形式となった2月4日のシート打撃では、右翼ポールへホームラン。さらに2月8日の練習試合、日本ハム戦では対外試合チーム1号をマークした。藤川監督には、宜野座キャンプのMVPに選ばれている。
今は濱田が一歩リードしているが、ゴールデンルーキーの立石正広、前川右京も控えている。この中から誰を外すのか迷うほどの激戦区となってきた。チームの底上げができている証拠だろう。
現役ドラフトでじゃこれまで大竹耕太郎、漆原大晟、畠世周を獲得して大成功してきた「最高の目利き」を持つ阪神スカウト団。そこに濱田が続く可能性は大だ。
(高橋裕介)

