3月4日に新日本プロレスの春の風物詩、シングルトーナメント「NEW JAPAN CUP2026」(後楽園ホール)が開幕した。
1回戦で東京五輪柔道100キロ級金メダリストのウルフアロンが登場し、極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(HOT)」のドン・ファレと対戦。193センチ、170キロの巨漢レスラー相手にウルフがどう戦うのか注目されたが、入場時からHOTのメンバーたちに襲撃され、ダメージを負う展開に。
試合が始まった直後にも場外に放り出されると、HOTのメンバーにめった打ちにされてフラフラ状態に。リングに戻ってもファレが主導権を握り、ウルフを突き飛ばしてレフェリーと激突させ、今度はレフェリーがリング外へ。その間にHOTがリングに乱入し、ウルフをボコボコに。最後はHOTでNEVER無差別級王者の成田蓮が乱入し、ベルトでウルフの顔面を殴打。その隙にファレが3カウントを奪った。
無法ファイトに少なからずブーイングはあったものの、ある「異変」が起きていると格闘技ライターが解説する。
「2・11大阪大会では、ウルフと成田がNEVER無差別級選手権試合で対戦。同じようにHOTが乱入し、この時は目玉カードだったのに約2分で試合が終わり、成田が王者になりました。2024年6月に棚橋弘至社長が目に余る反則、乱入や介入の阻止を盛り込んだ指針を発表したのに、何も改善されず、対応策をとっていません。ファンは繰り返されるHOTの同じ試合内容に興ざめしていて、ブーイングすら少なくなり、茶番劇とヤユされている。もはやSNSでも無法ファイトはほとんど話題にならず、『ウルフの普通の試合を見せてくれ』と不満が噴出しています」(前出・格闘技ライター)
相次いでエース級が新日を去る中、ウルフの“ムダ遣い”でファン離れにつながらなければいいのだが…。
(海原牧人)
編集プロダクションを経て、フリー転身。雑誌&WEBを中心にスポーツ、芸能、政治、街ネタを執筆中。

