第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕戦が3月5日、東京ドームで行なわれた。2024年プレミア12王者の台湾は初戦のオーストラリアに0対3で完封負けを喫し、黒星発進となった。試合後には、4万523人の観衆に敬意ある行動をした。
台湾は先発した徐若熙が4イニングを無失点と好投。ソフトバンクに所属する最速158キロの剛腕がオーストラリア打線をねじ伏せた。しかし、2番手の陳柏毓が先頭打者に死球を与えると、続くパーキンスに3球目の直球を右中間に運ばれる2ランで先制された。
なんとか反撃したい打線はオーストラリアの投手陣を攻略できず、6回にはチームの主将を務める陳傑憲の打席で左手に死球が直撃。苦悶の表情を浮かべ、そのままベンチに下がって途中交代する不運もあり、球場は大ブーイングに包まれた。
7回には痛恨のソロ本塁打を浴び3点のビハインド。9回は2死一、三塁と一発が出れば同点という場面だったが、最後はボテボテの投ゴロに倒れて万事休す。台湾は大事な初戦を落とした。
スタンドのほぼすべてを台湾ファンが埋め、完全ホームの雰囲気で戦えたが最後までオーストラリアを崩すことができなかった。悔しさをにじませつつ、台湾の選手らは試合終了後、驚きの行動をとる。
激闘後、台湾は三塁側に選手全員が横一列で整列。昨年のプレミア12で主砲として活躍したギリギラウ・コンクアンが代表して前に出ると帽子をとり、最後まで声援を送ってくれたファンに向けて選手たちは一斉にお辞儀した。さらに、くるっと回り右翼スタンドのファンにも丁寧にお辞儀。勝利を届けることはできなかったが、熱烈な応援に感謝を示した。
この場面はWBC公式Xも反応している。「初戦後、台湾が東京のファンに感謝の意を表した」と綴られ、動画のコメント欄は地元ファンを中心に「台湾隊加油(台湾チーム頑張れ)」「あと3試合残っている。全部勝つんだ。まだ終わってない。行こう、台湾チーム」「Love Taiwan」など、多くの反響が寄せられた。
台湾は明日6日、前回王者の日本と激突する。1次ラウンド突破のためには、もう1敗もできない。
構成●THE DIGEST編集部
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