最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
ウェンバンヤマが母国フランス古巣クラブの個人株主に!「これは形だけのものではない。僕の思いを形に」原動力は地元への愛<DUNKSHOOT>

ウェンバンヤマが母国フランス古巣クラブの個人株主に!「これは形だけのものではない。僕の思いを形に」原動力は地元への愛<DUNKSHOOT>

レギュラーシーズンも佳境を迎え、ウエスタン・カンファレンス首位のオクラホマシティ・サンダーを猛然と追いかけているサンアントニオ・スパーズ。

 チームの柱であるヴィクター・ウェンバンヤマは、ここまで平均23.4点に11.1リバウンドと平均ダブルダブルを記録する活躍。得意のブロックショットでは、2位のチェット・ホルムグレン(サンダー/1.93本)を大きく引き離す2.94本と圧倒的首位に立っている。

 その彼が先週、10歳から所属していた出身クラブであるフランスのプロチーム、ナンテール92の個人株主になることを明かした。

「僕はフランスで生まれ育った。フランスのバスケットボール、そしてナンテールに影響を与えたい。なぜなら、ナンテールは僕にとって自分のホームのような場所だから。ナンテールとともに自分も成長したいし、このクラブも大きくしたい」

 この計画を発表する場として選んだ『レキップ』紙で、ウェンバンヤマはそう思いを語った。
  ナンテール92は、パリ郊外の街ナンテールを拠点とするクラブで、その原点は1927年まで遡るが、現在のクラブの基盤となっているナンテール青少年スポーツ協会(JSFN)が創立されたのは1989年。その立ち上げに尽力したドナデュー一家が、父は会長、息子たちはコーチとして、長年このクラブを運営してきた。そして現会長のフレデリック・ドナデューこそが、ウェンバンヤマが10歳で入団した時のユースチームのコーチだ。

 その彼をウェンビーは“メンター”と呼んでいる。

 初めてウェンバンヤマを見た時、他の子どもたちとは肩ひとつ抜きん出た高身長の彼のことを、「対戦相手のアシスタントコーチだと思った(笑)」とドナデュー氏はジョークまじりに述懐している。

 最初のトレーニングでのプレーを見て、そのポテンシャルや独創的な動き、そして何より、誰も知り合いのいない場所に初めて来た少年が、絶えずニコニコ笑顔でプレーしていた姿に感銘を受け、会長だった父親に「自分の人生で出会った中で最高の選手を、たった今コーチしてきた!」と報告したのだという。

 昨年夏にウェンバンヤマがフランスに帰省した際、ナンテールの施設で自主トレをしていた間にドナデュー氏とこの計画について初めて話し合い、その後ドナデュー氏もサンアントニオを訪れてさらに詳細を煮詰めて今回の発表に至った。 当初はアマチュアクラブだった非営利団体のJSFNは、2013年に国内トップリーグで初優勝したのを契機に、プロクラブとしての活動を広げるべく簡易株式会社という新たな形態に移行した。そこでもJSFNが100%の株を保持していたが、今回初めて、資本を外部に開放することを決定し、ウェンバンヤマは、その最初の個人株主となったわけだ。

 その金額については明かしていないが、「今の段階で焦点となるのはお金についてじゃない」と、22歳の新株主は今回のプロジェクトについての思いを語っている。

「僕のこのクラブへの愛情や思いは、今に始まったことじゃない。新しくなるのは、関わり方やその手段、そして影響力だ。今回、こういう形で参画することになったことで、クラブや僕の日常が一夜にして変わるわけではない。でも同時に、これは形だけのものでもないし、ビジネス目的では尚更ない。なによりもまず、僕の思いを形にした、ということなんだ。これは自分にとって、とても意味のあることだ」

 フランスバスケ界、そしてスパーズのレジェンドでもある大先輩のトニー・パーカーも、現役時代からリヨンを拠点とするアスヴェルに出資を始め、現在はオーナーに就任。来季はプロチームのヘッドコーチになるという噂もある。

 そのパーカーと同じようなことをしたいのか?という問いは否定したウェンバンヤマ。「僕は、ここから大きく成長する余地がある、という状態が好きなんだ。でも何より、ここが僕にとっての心のクラブだから」と、古巣への愛を強調した。
  ナンテールは国内タイトル1回、カップ戦優勝2回、そしてFIBAのユーロカップでの優勝経験が1度だけあるが、まだ“強豪”と呼べるランクには達していない。

 彼には、長い時間をかけて実現していきたいプロジェクトがいくつもあるといい、今回のナンテールへの参画は、「まずは、ひとつのクラブ、ひとつの街に影響を与えることから始めたい」という思いを形にしたものだ。

 いずれはこのクラブを最高レベルに引き上げていくことを目標としつつも、現時点では、近々創設されるNBAヨーロッパや、ユーロリーグへの参戦といった具体的なことは考えていないという。

 地元の街ル・シェネには昨年、サンアントニオ・スパーズのトレーニングジムをオープンさせた。スパーズにウルトラス集団ジャッカルズも結成した。昨夏には丸刈り姿で少林寺修行に励み、世界中のファンを驚かせた。

 自分のアイデアを次々に実現させていく有言実行のウェンバンヤマ。すでに今年の夏の計画もびっしり決まっているという22歳のスーパースターは、コート上のみならず、オフコートでも、人々に刺激を与え続けている。

文●小川由紀子

シーズンのMVP候補にも名乗り!東西の“ドラ1”、カニングハムとウェンバンヤマが月間MVPに選出|NBA2月<DUNKSHOOT>

ウェンバンヤマ主導で誕生!NBA初のウルトラス集団『スパーズ・ジャッカルズ』が始動<DUNKSHOOT>
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ