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【伊達公子】本戦と予選の違いを理解しているからこそ結果に執着し図太さが身に付く<SMASH>

【伊達公子】本戦と予選の違いを理解しているからこそ結果に執着し図太さが身に付く<SMASH>

今年の全豪オープンテニスのジュニア予選を見てきました。気づいたことを皆さんと共有したいと思います。最も感じたことは、勝っている選手は「図太い」ということです。勝負に執着する度合が強く、本戦に入るということがどれだけ違うかをわかっていると感じました。

 テニスのレベル自体は、日本人選手の方が奇麗なテニスをしますし、頭も使っており練習でやってきたことを実行しようとする力はあるようでした。それでも、勝てません。しぶといを越えた「図太い」が必要になってきているんです。

 図太さの中には、手段を選ばずに勝ちに行くという点もあります。賛同はしませんがミスジャッジをしてでも勝とうということであったり、フォームはめちゃくちゃでも足が遅くても、とにかくボールを返球することがあったりします。

 ミスジャッジを真似しろということではありません。相手はミスジャッジしてでも勝とうとしてくると知っておくことです。そうすれば、ライン際を狙わずに少し内側を狙うなど対処することができます。

 4-4の40-30の場面でリターンミスをしてあっさり失うのか、何でもいいからとにかく手を出してコートに入れるのか。入れることができたら、次は何が起こるかはわかりません。まずは手を出せることが大事なのです。そして、次は予測を良くしていく、より良いリターンが打てるようにするという風に考え方が変わっていくことにつながります。これも図太さです。
  予選会場はメルボルンから車で2時間半ぐらい離れている場所で行なわれています。ウインブルドンは一般の大会でも予選は違う会場で行なわれることで有名ですが、全豪オープンジュニアも同じ状況です。予選決勝が終わると、勝った選手とそのチームは本戦会場に行くバスに乗れます。

 予選決勝で負けた選手もラッキールーザーの可能性があるため、バスに乗せてもらえるようですが、満席になったら当然予選勝者が優先されるでしょう。些細なことと思うかもしれませんが、移動の負担の軽減も試合の結果次第というわけです。そこで勝った選手と負けた選手の違いを突き付けられる瞬間でもあります。

 ジュニアは賞金が出ませんし予選だとホテル代もかかってきますが、本戦出場になると、ホテル代がかからなくなり、トッププロを間近で感じながら現地でプレーできるという結果も手に入ります。良い待遇になることだけでなく、プロをより意識する機会にもなるからこそ、みんな本戦出場をよりつかみ取りたいと思うわけです。

 予選の会場が違うのは、目指す意味合いみたいなものがわかりやすくて良いことかもしれません。それが、勝利への執着となり、図太さも培われていくことになるのでしょう。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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配信元: THE DIGEST

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