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中東の戦火で足止め!元王者メドベージェフ、48時間の迷走を経て米マスターズ大会参戦へ<SMASH>

中東の戦火で足止め!元王者メドベージェフ、48時間の迷走を経て米マスターズ大会参戦へ<SMASH>

現地時間2月28日に実施された、アメリカとイスラエルによるイランへの大規模軍事攻撃。その報復としてイラン側は周辺国のアラブ首長国連邦(以下UAE)やカタールなどにある米軍関連施設他を攻撃しており、テニス界も大きな影響を受けている。

 男子テニス元世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ(ロシア/現11位)もその混乱に巻き込まれた1人だ。既報の通り彼はUAEで開催されたツアー公式戦「ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権」(ハードコート/ATP500)を優勝した後、同国が領空を閉鎖したことにより、現地で足止めを食らうという事態に見舞われた。

 そしてここから、マスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月4日~15日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハード)への出場に向けた“苦難の旅”が始まった。

 ドバイから直接アメリカに飛べなかったメドベージェフは、まず車でオマーンへ移動。ところがここで思わぬトラブルが彼を襲う。なんと運転手がパスポートを紛失し、一度国境を越えた後にUターンしてUAE側へ戻ることになったのだ。最終的にパスポートは駐車場で見つかり、無事にオマーンへ向かうことができた。

 オマーンで一夜を過ごした後、メドベージェフは飛行機でイスタンブール(トルコ)へ向かい、ロサンゼルス行きの長距離便に乗り継いだ。この移動ではツアー仲間で友人でもある同郷のアンドレイ・ルブレフ(現17位)とカレン・ハチャノフ(同16位)も加わり、2人は別ルートでオマーンに到着した後、メドベージェフと合流してアメリカへ渡った。

 約48時間にも及ぶ移動を経て、メドベージェフらは「BNPパリバ・オープン」の開催地である米カリフォルニア州インディアンウェルズに到着。到着後、メドベージェフはロシアメディアの取材に応じ、一連の“苦難の旅”を次のように振り返っている。
 「おそらく国境を越えてからUAEに戻ったのは僕たちだけだったと思う。移動中はずっとスマートフォンでページを更新しながら、フライトやホテルを探していた。最終的には両方とも見つかり、イスタンブール空港のホテルで一晩過ごしてからロサンゼルスに飛んだ。機内では彼ら(ルブレフとハチャノフ)と一緒にカードゲームをして遊んだりしていたよ。そういう状況では、1人よりは友達と一緒のほうが楽だと思う」 

 フューチャーズやチャレンジャーといった下部大会を転戦していた頃は、「試合を終えた金曜日の夜に別の大会で本戦入りが決まり、土曜日の朝に飛行機で移動してその日のうちに試合をする、みたいなもっと大変なケースもあった」というメドベージェフだが、さすがに長旅の疲労は隠せない。それでも「マスターズは1日休みがある。月曜日くらいには100%の状態に戻っているはずだ」と自信を見せた。

 30歳のメドベージェフは今大会に第11シードで出場。現地7日に予定されている初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)では、ワイルドカード(主催者推薦)のラファエル・ホダル(スペイン/現103位)とアレハンドロ・タビロ(チリ/同40位)のどちらかと対戦する。

文●中村光佑

【動画】メドベージェフが今季初優勝を飾ったドバイ大会の準決勝(※決勝は相手選手が棄権)

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配信元: THE DIGEST

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