テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。
本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。
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人間の思考回路には、意識と無意識の2つの領域があります。意識とは意志力であり「強いショットを打ちたい」「試合に勝ちたい」といった願望です。しかし、現実には意識通りの結果はなかなか望めません。そこで重要なのが無意識、すなわち“イメージの世界”です。
わかりやすくするために意識を“私”、無意識を“もう一人の私”としてみましょう。“私”は「何をしたいか」を決める役割を担い、“もう一人の私”は、それを実現するために行動します。この存在は絶大な力を持ち、あなたの願いを叶えてくれる不思議なパートナーです。信頼して頼めば期待に応えようと忠実に働いてくれます。
「こうなればいい」とプラスのイメージを描くことで、筋肉は応援体制に入ります。「強い力で打とう」と意識の力に頼るより、「ボールが深く伸びていく」といった想像力を持って、イメージトレーニングを繰り返し行なってください。
誰もが持っているイメージの力(潜在能力)は、使えば使うほど磨かれていきます。素振りやベッドの中(脳の中)など、いつでもどこでもやることができます。ある日突然、あなたは不思議な体験をすることになり、練習や試合が楽しく感じられるはずです。
そのために大切なのは、常にプラスのイメージを心掛けることです。肯定的な言葉(アドバイス)は良い結果を想像させ、否定的な言葉は悪い結果を想像させます。日々の言葉にご注意ください。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2025年9月号から抜粋・再編集
【画像】強靭なメンタルを持つトッププロたちの練習の様子
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