フィギュアスケートの世界ジュニア選手権は現地3月7日にエストニア・タリンで女子フリーが行なわれ、ジュニアグランプリファイナル3連覇の島田麻央が208.91点で優勝。前人未到の大会4連覇を飾り、ジュニアラストシーズンを無敗で終えた。初出場の岡万佑子が銅メダルを獲得し、日本女子が24年以来のダブル表彰台の快挙を飾った。
ショート首位発進で決めた17歳の島田は、鮮やかなブルーの衣装を着て最終滑走者で登場した。冒頭は大技トリプルアクセルを美しい軌道から華麗に着氷すると、会場から大きな拍手が起きた。続く3回転フリップ、ルッツ+トウループの連続3回転を次々と降りた。
腰の痛みで4回転ジャンプは回避。その影響からか後半3つのコンビネーションは回転不足となったが以降はジャンプ、スピン、ステップなどエレメンツ一つひとつの精度は高くレベルは落とさなかった。
演技直後は腰を押さえる仕草があり、痛みで顔を歪めるシーンも。リンク外でコーチを務める濱田美栄氏からハグされると、現役女子高生はほっと安心したような表情を浮かべ目にはうっすら涙を浮かべた。
フリートップは譲ったものの、ショートの貯金を生かしてV4を完遂した島田は口を抑えると涙が一気に溢れた。
国内、海外の国際大会を無敗で終えた最強女王は「ここに来るまで苦しいことがありました。フリーでしっかり滑りきって優勝することができて嬉しいです」と優勝インタビューで語った。「体力的にもきつかったけど、観客の応援のおかげで最後まで滑ることができました。私にとって、これがジュニア最後だと思うのでシニアになっても応援してくれると嬉しいです」と、会場のファンに呼びかけると温かい拍手をもらった。
今年2月のミラノ・コルティナ五輪で初出場・銅メダルだった中井亜美とは同年代。10月生まれのため年齢制限を満たせず出場資格はなかったが、2030年のフランス・アルプス地域開催の冬季五輪はメダル候補としての呼び声も高い。ジュニア4連覇の実績を引っさげ、来季はいよいよシニアに舞台を移す。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】フィギュア日本女子の次期エース・島田麻央の厳選ショット

