2027年夏にカタールで開催されるバスケットボールW杯。そこに出場する32か国を決める各地域の予選は昨年11月から始まり、先日Window2として2試合が行なわれた。
3大会連続のW杯出場を目指し、アジア予選のグループBに属する日本は、Window1でチャイニーズ・タイペイ(台湾)に2連勝。沖縄で行なわれたWindow2では初戦で中国に敗れたものの、韓国を下して通算3勝1敗で首位に立っている。
ここでは過去4試合の振り返りと、7月に控えるWindow3への展望という意味を込めて、今予選に出場した全選手のスタッツをまとめた。
■日本の戦績と今後のスケジュール
※H=ホーム、A=アウェー
Window1
25年11月28日(H)○90-64vs台湾
25年12月1日(A)○80-73vs台湾
Window2
26年2月26日(H)●80-87vs中国
26年3月1日(H)○78-72vs韓国
Window3
26年7月3日(A)vs中国
26年7月6日(A)vs韓国
【ガード】
※G=出場試合数(カッコ内は先発数)、MPG=平均出場時間、PPG=同得点、RPG=同リバウンド、APG=同アシスト、FG%=フィールドゴール成功率、3P%=3ポイント成功率、FT%=フリースロー成功率、項目最後の+/-は出場時間帯の得失点差
齋藤拓実:4G(4)/16.1MPG/5.8PPG/2.8RPG/3.8APG/FG53.3%/3P25.0%/FT100%/+6.8
vs台湾16分/4得点/2R/4A/+17
vs台湾17分/8得点/5R/4A/+5
vs中国10分/2得点/2R/3A/-1
vs韓国21分/9得点/2R/4A/+6
富樫勇樹:4G(0)/13.7MPG/4.8PPG/1.8RPG/3.3APG/FG40.0%/3P27.3%/FT100%/-0.5
vs台湾11分/0得点/2R/4A/-1
vs台湾15分/8得点/0R/1A/+6
vs中国18分/8得点/3R/5A/-5
vs韓国11分/3得点/2R/3A/-2
安藤誓哉:4G(0)/10.5MPG/4.5PPG/1.3RPG/1.0APG/FG28.6%/3P15.4%/FT66.7%/+0.8
vs台湾14分/7得点/2R/1A/+10
vs台湾7分/6得点/2R/0A/-4
vs中国12分/3得点/0R/2A/-1
vs韓国9分/2得点/1R/1A/-2
西田優大:4G(4)/25.9MPG/12.5PPG/4.5RPG/1.3APG/FG40.0%/3P26.3%/FT86.7%/+11.0
vs台湾20分/6得点/5R/1A/+18
vs台湾28分/18得点/6R/2A/+9
vs中国27分/14得点/4R/2A/+6
vs韓国28分/12得点/3R/0A/+11
富永啓生:4G(0)/14.4MPG/8.5PPG/1.8RPG/1.3APG/FG32.4%/3P22.2%/FT75.0%/-0.8
vs台湾16分/13得点/5R/2A/+8
vs台湾12分/3得点/2R/0A/-2
vs中国18分/14得点/0R/2A/-9
vs韓国12分/4得点/0R/1A/0
原修太:4G(0)/12.6MPG/1.8PPG/2.0RPG/0.5APG/FG33.3%/3P50.0%/FT50.0%/-1.3
vs台湾14分/3得点/5R/0A/+4
vs台湾12分/4得点/0R/1A/+4
vs中国18分/0得点/2R/0A/-10
vs韓国7分/0得点/0R/1A/-3
ガード陣はここまでの全試合を通して、ポイントガード(PG)、シューティングガード(SG)ともに同様の顔ぶれで臨んでいる。
PGは齋藤がスターターとして試合を作り、戦況に応じて富樫、安藤がベンチから登場する形でプレータイムをシェア。経験豊富な富樫が一番最後に出てくるパターンも多いが、中国戦で見せたような要所での3ポイントや、4試合を通じてターンオーバーが1という安定感も頼もしい。
齋藤は台湾との2試合で計8アシスト。韓国戦では第4クォーター残り5分からクラッチ3ポイントを含む8得点に3アシストと、勝利に導く活躍を見せた。ここにWindow2ではやや精彩を欠いた安藤、あるいは他のPGが台頭すれば、より盤石になりそうだ。
SGは西田が全4試合に先発。2戦目以降は3試合連続で2桁得点、韓国戦では3スティールも奪うなど、攻守でたくましさを増し、長年日の丸の中核を担ってきた比江島慎に代わる存在として定着している。
控えは攻撃の富永、守備の原が控える布陣。富永は今季、Bリーグで日本人トップの平均得点をマークしているが、代表では限られたプレータイムということもあって波の激しさが目立つ。シュート力は間違いなく日本最高クラスなだけに、この男をどれだけ活かせるかがチームとしてのカギにもなりそうだ。【フォワード】
※G=出場試合数(カッコ内は先発数)、MPG=平均出場時間、PPG=同得点、RPG=同リバウンド、APG=同アシスト、FG%=フィールドゴール成功率、3P%=3ポイント成功率、FT%=フリースロー成功率、項目最後の+/-は出場時間帯の得失点差
渡邊雄太:4G(4)/33.8MPG/15.5PPG/6.5RPG/2.5APG/FG47.2%/3P22.2%/FT66.7%/+8.0
vs台湾29分/20得点/5R/5A/+24
vs台湾37分/14得点/9R/1A/+7
vs中国32分/13得点/6R/1A/-5
vs韓国37分/15得点/6R/3A/+6
馬場雄大:4G(4)/24.1MPG/8.5PPG/2.8RPG/2.3APG/FG54.2%/3P33.3%/FT83.3%/+6.0
vs台湾26分/14得点/2R/1A/+21
vs台湾21分/6得点/3R/1A/+4
vs中国17分/8得点/0R/2A/-1
vs韓国33分/6得点/6R/5A/+8
吉井裕鷹:2G(0)/12.0MPG/2.5PPG/1.0RPG/1.0APG/FG33.3%/3P25.0%/FT-/+6.5
vs台湾14分/5得点/1R/1A/+3
vs台湾10分/0得点/1R/1A/+10
vs中国 ロスター外
vs韓国 ロスター外
金近廉:2G(0)/4.4MPG/1.5PPG/0.5RPG/0.0APG/FG50.0%/3P50.0%/FT-/-3.5
vs台湾 ロスター外
vs台湾 ロスター外
vs中国5分/0得点/0R/0A/-5
vs韓国3分/3得点/1R/0A/-2
佐土原遼:1G(0)/1.0MPG/0.0PPG/1.0RPG/0.0APG/FG0.0%/3P-/FT-/+1.0
vs台湾 ロスター外
vs台湾 ロスター外
vs中国 ロスター外
vs韓国1分/0得点/1R/0A/+1
フォワードは2019年W杯から代表の中心的存在である渡邊、馬場が並び立つ。
どちらも日本人離れしたサイズと身体能力を武器に、ダイナミックな速攻や長距離砲、とりわけ守備では渡邊が今予選チーム最多の8ブロック、馬場が6スティールをあげるなど、30歳を超えてもまだまだ替えの効かない存在だ。
なかでも接戦を制した韓国戦では、渡邊が出場36分46秒のフル回転で15得点&2ブロック、馬場は長崎のチームメイトでもあるイ・ヒョンジュンのマークをこなしながら、6リバウンド&5アシストと勝利の立役者となった。
一方、控えはWindowごとにメンバーが入れ替わり、今後も新戦力の台頭が待たれるポジションだ。
トム・ホーバス前体制では不動の中軸だった吉井は、Window2ではコンディション不良もあり選外。代わって選ばれた金近、佐土原も、現主力を脅かすような活躍は見せられなかった。
7月のWindow3ではNCAA組のジェイコブス晶や山﨑一渉の招集も考えられ、若手を中心に熾烈なポジション争いが繰り広げられそうだ。
【センター】
※渡邉飛勇はPF登録だが、役割を考慮しセンターに掲載
ジョシュ・ホーキンソン:3G(3)/34.9MPG/17.0PPG/10.3RPG/4.0APG/FG46.2%/3P31.6%/FT75.0%/+15.7
vs台湾30分/14得点/12R/8A/+31
vs台湾40分/13得点/11R/2A/+7
vs中国 ロスター外
vs韓国35分/24得点/8R/2A/+9
アレックス・カーク:1G(1)/24.MPG/12.0PPG/10.0RPG/2.0APG/FG66.7%/3P-/FT66.7%/-8.0
vs台湾 ロスター外
vs台湾 ロスター外
vs中国24分/12得点/10R/2A/-8
vs韓国 ロスター外
渡邉飛勇:3G(0)/6.7MPG/2.0PPG/2.0RPG/0.7APG/FG100%/3P-%/FT50.0%/-0.7
vs台湾5分/0得点/1R/1A/+4
vs台湾1分/0得点/0R/0A/-3
vs中国14分/6得点/5R/1A/-3
vs韓国 ロスター外
シェーファー アヴィ 幸樹:2G(0)/3.8MPG/0.0PPG/1.5RPG/0.0APG/FG-/3P-/FT0.0%/+2.5
vs台湾 ロスター外
vs台湾 ロスター外
vs中国4分/0得点/1R/0A/+7
vs韓国4分/0得点/2R/0A/-2
川真田紘也:1G(0)/5.2MPG/4.0PPG/0.0RPG/0.0APG/FG100%/3P-/FT66.7%/-9.0
vs台湾5分/4得点/0R/0A/-9
vs台湾0分
vs中国 ロスター外
vs韓国 ロスター外
ビッグマンは、世界では小柄な日本人にとって長年“泣き所”と言えるポジションだ。そのなかで、2023年にホーキンソンが帰化して以降は、逆にアジアでは強みとなっている。
今予選でも3試合に出場して、平均得点、リバウンド、アシストでチームトップ。出場時間帯の+/-は断トツの+15.7と、攻守の要として君臨している。中国戦ではコンディションを理由にカークが起用されたが、機動力や戦術の幅の広さなどを考慮しても、ホーキンソンに代わる帰化選手は見当たらない。
この大黒柱を支える日本人ビッグマンは、渡邉、シェーファー、川真田らに期待したいところ。それぞれ異なった特徴を持っているため、Bリーグで出場機会を勝ち取りながら、強みを磨いていきたい。
構成●ダンクシュート編集部
【バスケW杯予選順位】日本が唯一の3勝でグループ首位堅持!次戦は7月、中国&韓国とのアウェー2連戦へ<DUNKSHOOT>
渡邊雄太のブロック→鮮やか速攻がW杯予選デイリーTOP10プレーに選出!本人解説「自分で言うのは恥ずかしいけど…」<DUNKSHOOT>
バスケ日本、“歓喜の地”沖縄で宿敵・韓国を撃破!桶谷HC新体制初勝利でW杯1次予選突破に前進<DUNKSHOOT>

