第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は3月8日、日本はオーストラリアに4対3で逆転勝ちした。6回まで打線が3安打に抑えられていたが、7回に4番・吉田正尚の2ランホームランが飛び出し日本が逆転に成功。8回に追加点を挙げたが、9回に2被弾を浴び冷や汗ものの3連勝だった。
デーゲームの結果(台湾○5対4●韓国)で、すでに準々決勝ラウンド進出を決めた日本。オーストラリア戦に勝てばプールC首位が確定する一戦だった。
日本はコロラド・ロッキーズの菅野智之が先発登板。9年ぶりのWBC代表入りしたチーム最年長右腕は、巨人時代に慣れ親しんだ東京ドームのマウンドで2回以外はすべて走者を背負ったが、老練された打たせて取る投球でオーストラリア打線に先制点を与えず。4回を投げて4安打2奪三振無失点と躍動した。
菅野を援護したい侍打線は大谷が相手先発マクドナルドの5球目のスプリットを捉えたが二ゴロ。2回2死一、二塁の第2打席は1ボールから2球目の直球を打ち大きな当たりとなったが、フェンス手前で失速して中飛に。一発を期待したファンのため息が漏れた。
両チーム無得点で迎えた4回、大谷は2死満塁のチャンスで打席が回ったが、二塁走者の牧が飛び出してけん制アウト。手痛いミスでビッグチャンスが泡と消えた。打ち直しとなった大谷の第3打席は鋭い当たりの右直に倒れた。
侍打線は四球を選びランナーを出すもあと一打が出ず。その間、2番手の隅田知一郎が1死から二塁打を打たれると、モーションを盗んだ二塁ランナーを刺そうと捕手の若月健矢が悪送球。ランナーが返り、まさかの形でオーストラリアに先制を許す。
嫌な流れで迎えた7回裏、先頭の大谷が敬遠気味の四球で出塁。続く鈴木誠也が右直、近藤が一ゴロに倒れて2死となり、バッターは吉田。ここで2球目の内角スライダーを完璧に右翼スタンドに運ぶ逆転2ラン。頼れるマッチョマンの2試合連続アーチに東京ドームは割れんばかりの大歓声に包まれた。
吉田の一発で完全に流れを引き寄せた日本は8回表に種市篤暉が登板。鋭く落ちるフォークで2三振を奪う完璧リリーフでオーストラリアをねじ伏せる。
その裏1死一、三塁と追加点のチャンスに井端弘和監督は佐藤輝明を代打に送る。昨季のセ・リーグMVPが初球を左翼線に運ぶ適時二塁打でWBC初打点。指揮官の期待に見事に応えた。このあと大谷の申告敬遠で満塁にすると、鈴木は冷静に四球を選び4対1とリードを広げた。
9回のマウンドは大勢が連投。ホール、ウィングローブにソロ弾を食らい1点差まで詰め寄られたが、なんとか3アウトまでこぎつけてゲームを締めた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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