名門ボストン・セルティックスは、昨プレーオフで右足アキレス腱を断裂したエースのジェイソン・テイタムが現地時間3月6日(日本時間7日)に298日ぶりに復帰し、今季63試合目にして初出場を果たした。
43勝21敗(勝率67.2%)でイースタン・カンファレンス2位につける原動力となっているのは、間違いなくもう1人の主軸であるジェイレン・ブラウンだが、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、生え抜きの29歳が十分に評価されていないと主張した。
セルティックスはテイタムとブラウンの2枚看板を擁し、近年イーストの強豪として地位を確立。2024年には、NBA単独トップとなる通算18回目のリーグ優勝を果たした。
昨季も61勝21敗(勝率74.4%)の好成績でイーストの第2シードを獲得。プレーオフでは1回戦でオーランド・マジックを4勝1敗で破るも、カンファレンス準決勝でニューヨーク・ニックスに2勝4敗で敗北。シリーズ第4戦でテイタムが右足アキレス腱を断裂し、離脱を余儀なくされたのが痛かった。
テイタムの長期離脱が確定した上、昨オフにはクリスタプス・ポルジンギス(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、アル・ホーフォード(現ウォリアーズ)、ドリュー・ホリデー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)といった主力クラスも退団。今季のセルティックスは低迷する可能性が指摘されていたが、そのなかでテイタムが復帰するまでチームを支えたのがブラウンだった。
ここまで56試合に出場して、自己ベストのペースとなる平均28.7点(リーグ6位)、7.2リバウンド、5.1アシストをマーク。キャリア10年目、オールスター出場5回を数える実力者にもかかわらず、ブラウンが過小評価されている感は否めない。
アリナスはセルティックスのデリック・ホワイトが共同ホストを務めるポッドキャスト『White Noise Podcast w/Derrick & Welsh』に出演した際、「正直、俺はボストン・セルティックスというチームが嫌いだ(笑)。レイカーズファンとして育ったからね」と前置きした上で「でも、選手たちのことは大好きだ。ブラウンやテイタムのジャージも持ってるし、応援もしている。ブラウンはもっと評価されるべきだ」と主張した。「なぜ、みんな自分が間違っていたと認めないんだ。俺は今年、ボストンはダメになると思っていたよ。でも、ブラウンについてなぜメディアは、彼の髪の生え際のことばかりニュースにするんだ?平均28、29点、6リバウンド、5アシストを記録していることには触れない。俺たちが『彼にはできないだろう』と思っていたことを、彼は全部やってのけているんだぞ」
ブラウンは昨年10月、薄毛を告白したが、そういったコート外の話ばかりが取り上げられ、選手としてチームに貢献しているプレーが正当に評価されていないと、アリナスは見解を述べた。
「メディアはいつも『テイタムか、ブラウン、どちらが上か』という議論をしたがる。でも、本当は『テイタムとブラウンの両方』が必要なんだ。マイケル・ジョーダンが優勝し始めたのは28歳の時だ。まだ全盛期にすら達していない若さで、これだけの成功を収めている2人を、なぜメディアは無理やり引き裂こうとするんだ?
もし去年のあの大バッシングで2人がバラバラにならなかったのなら、もうお手上げだ。彼らの絆はそれだけ強いってことだよ。彼らはまだ一緒にいて、勝ち続けている。それは本当に特別なことなんだ」
3月6日の本拠地ダラス・マーベリックス戦で、今季初めてテイタムとブラウンの2大エースが揃ったセルティックス。ブラウンは相棒が復帰後も、これまでの勢いをキープできるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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