WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンド・プールBのイタリア代表が話題を振りまいている。
初戦のブラジル戦に8対0と完勝すると、2戦目のイギリス戦も7対4で勝利。多くの選手がイタリア系アメリカ人であり、メジャーやマイナーでプレーする選手が大勢を占めるチームにあって、MLB公式が注目したのは本塁打を打った選手がダグアウトで行なうセレブレーションだ。
『MLB.com』のジャレッド・グリーンスパン記者が3月8日の記事で、「ホームランを祝うにはエスプレッソが最高だ」と題した記事を公開。「2023年のWBCでイタリアはダグアウトにエスプレッソマシンを設置して話題をさらった。それが今大会でも導入され、大盛況だ」と報じた。
ブラジル戦では1回にダンテ・ノーリ(フィリーズ・マイナー)とドミニク・キャンゾーン(マリナーズ)がアーチを描き、8回にはふたたびノーリが一発をお見舞い。ブラジル戦では3回にアンドリュー・フィッシャー(ブルワーズ・マイナー)がソロ本塁打を放つと、JJ・ドラツィオ(エンジェルス・マイナー)が2者連続本塁打で続き、ダグアウトのエスプレッソマシンが大盛況だった。
フランシスコ・セルベリ監督は「イタリアでは1日に20杯くらいエスプレッソを飲む。これが文化なんだ。道を歩いていてバールを見つけたら、さっと1杯。雑談した後に散歩を続け、またバールがあったら店内へ。これがイタリア流なんだ」と説明した。
また3月9日にイギリス戦の記事を出した『MLB.com』のデビッド・アドラー記者も、「イタリアがイギリスに勝利。エスプレッソがふたたび流れ出す」と題した記事で、イタリア代表の本塁打とエスプレッソマシンの稼働状況を伝えている。
「3回にフィッシャーとドラツィオが2者連続アーチ。“バリスタ”役を務めるキャプテンのビニー・パスクアンティーノ(ロイヤルズ)は大忙しだったが、心配無用。2本目のドラツィオの祝杯を用意し、しっかり間に合わせた」
プールBの国のうち、最初の2試合で記録した本塁打数はメキシコ6本で最多。これに次ぐのがイタリアの5本だ(ブラジル3本、アメリカ2本、イギリス2本)。アメリカ生まれの選手が多くとも、イタリア代表選手たちは母国の流儀で本塁打を祝福する。
「勝つのが簡単じゃないからこそ、祝うべきなんだ。チームとしてまとまり、勝利を祝う方法を見つけた。2連勝できたのは幸運だし、エスプレッソのセレブレーションはその小さなお祝いだ。このチームの誰に聞いても、自分たちのルーツや伝統は深く根付いていると言うはずだ」とマイルズ・マストロブオーニ(マリナーズ)は語った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】話題のイタリア代表“エスプレッソ・セレブレーション” & ダグアウトに設置されている実際のエスプレッソマシン
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