
ディズニー&ピクサーの最新アニメーション映画「私がビーバーになる時」が、3月13日(金)より全国で公開される。WEBザテレビジョンでは、主人公・メイベル役の芳根京子にインタビューを行い、ビーバーの声を担当する上で心掛けたことや実写と声の芝居の違い、大切にしている“ルール”や“場所”について語ってもらった。
本作は「動物の世界に入れたら…?」という、ピクサー作品(過去作はディズニープラスで配信中)ならではの“もしもの世界”を舞台に、ユニークなキャラクターたちが奮闘する物語。大好きなおばあちゃんとの思い出の森を守るため、大学生のメイベルが極秘テクノロジーを使ってビーバーになり、動物の世界へ飛び込んで行く様を描く。
日本語版ではメイベル役の芳根をはじめ、小手伸也がキング・ジョージ役、癒やし系ビーバーのローフ役を宮田俊哉が務め、何ともかわいらしい“ビーバーズ”として共演。そして、メイベルと対立するジェリー市長役に渡部篤郎、虫の女王役に大地真央と、豪華キャストが名を連ねている。
■着ぐるみ動画に反響「『今回の作品は実写なの?』と…」
――映画の公開が近付いてきましたが、新宿サザンテラス広場で行われたキャスト発表イベントなどを含め、周囲の反響はいかがですか?
ビーバーの着ぐるみを着る動画を撮影させていただいたのですが、その姿が印象的だったからなのか「今回の作品は実写なの?」と聞かれ、「あ、違います(笑)」と答えるということが実際にありました。このようにいろいろな方に興味を持っていただけていることがうれしいです。
――予告編のかわいいビーバーたちに心をつかまれた人も多かったみたいですね。
「ズートピア2」の上映に本作の予告が流れているそうで、「そろそろ“2”も終わっちゃうんだなぁ」と寂しく感じていた方がビーバーたちを見て「また、もふもふに会える!」と喜んでいただいているという声をたくさん聞きました(笑)。
皆さんの楽しみの先に自分がいられることがうれしく、夢をお届けできるお仕事をさせていただいているのだなと、あらためて実感しました。
――見た目はもふもふなビーバーだけど中身は大学生のメイベルというキャラクターの声を担当する上で心掛けたことはありますか?
ビーバーは人間よりも小さいサイズ感なので、本作でたくさんあったアクションシーンは特に難しかったです。メイベルはよくしゃべるキャラクターなので、まずは聞き取りやすさを大事にしつつ、気持ちをしっかりお届けできたらいいなと思っていました。メイベルのように、がむしゃらな感じで演じさせていただきました。
――確かに、早口ですね!
アフレコ台本は実写のドラマや映画とは違う作りになっているので、置いていかれてしまわないように、食らいついていくのに必死でした。これまでに何度か声優のお仕事をさせていただく機会があったので、最初の頃よりは少しだけ余裕が生まれてきたような気がします。
■実写の芝居とは「アプローチの仕方も全く違う」
――普段の実写での芝居と、声で表現する芝居の違いを感じる瞬間はありましたか?
実写のお芝居のときは、ある程度事前に想定していても、「ここまで大きな声が出るとは思わなかった」「ここまで感情的になるとは思わなかった」等と、演じながら気付かされることが多くて。それが面白いなと思っていました。
声のお芝居のときは、完成した映像に声をあてていくことが多いので、自分でしっかりと決めて演じなければ成立しないと感じています。アプローチの仕方も全く違うところが学びになりますし、楽しいと感じる部分です。
本作は本当に面白くて、物語に出てくる動物たちがみんなかわいい。メイベルも真面目で一生懸命なところがありながらも、ちょっとヌケている点も魅力だったりするので、その塩梅をうまく表現できたら、と思い演じていました。
――動物たちの表情や会話がかわいくて面白い!試写会でも笑いが起きていました。
え~、うれしい!そうなんです、笑えるんですよね。“ビーバーズ”たちのキャラもいいバランスで、あのもふもふ感が映像でもちゃんと伝わるんです。水に濡れて毛並みがペターッとなる感じもリアル。個人的には、ビーバーたちが人間と話しているときは、つぶらな瞳になるところが好きです。
ジェリー市長の車の中に、ひっそり乗り込んだビーバーたちがスンと座っている姿もシュールで面白いです。とにかくビーバーたちがかわいいので、どんなグッズが作られるのかワクワクしています。

■「“ビーバーズ”の関係性はとても素敵でした」
――“ビーバーズ”といえば、キング・ジョージ役の小手さん、ローフ役の宮田さんの声もそれぞれのキャラクターに合っていましたね。
宮田さんがローフの声を担当しているのは知っていたはずなのに、最初にアフレコで声を聞いたときは分からなくて。それくらい役になじんでいて、ローフのマイペースなところやかわいらしさが出ていて、驚きました。
小手さんのキング・ジョージも本当に素晴らしくて、陽気な王様という感じがぴったりでした。“ビーバーズ”の関係性はとても素敵でした。
――劇中では“動物の世界の3つのルール”が出てきます。それにかけまして、芳根さんの食にまつわる3つの“もぐもぐルール”を教えてください。
1つ目は「お腹を空かせてはいけない」です。お腹が空いたら全ての効率が悪くなってしまうので、なるべく避けたいなと。
2つ目は「お腹を空かせていたら、すぐ口に何かを入れてください」。
――ちょっと取扱説明書みたいになってきましたね(笑)。口に入れるとしたら何がいいですか?
普段は「おせんべい」とか、しょっぱいものを高確率で求めているような気がします。ただ、映画やドラマなど、何か作品に入っているときは頭を使うので甘いものを食べる機会が増えます。
――撮影現場には、思わず手を伸ばしたくなるような差し入れがたくさんありますよね。
そうなんです。おいしいものがいっぱいありますね(笑)。
――では、最後の「3つ目は」?
食わず嫌いがあまりないので「ちゃんと食べ物を与えてください」。
――完全に“トリセツ”ですね(笑)。
ルールではなくなっちゃいました(笑)。「これ、食べてごらん」と言われたら、私は何の疑いもなく食べてしまいます。以前、見た目がかわいいから買ったけど、食べてみたらびっくりするくらいまずかったというチョコをお土産に持って来てくださった方がいて。
おいしくないと言われると、逆にワクワクしちゃって「ちょっと食べさせてください」と食べたら本当においしくなくて(笑)。おいしくても、まずくても1回試してみたくなってしまうので、できればおいしいものを与えていただけたらうれしいです!
■芳根にとっての“大切な場所”とは
――動物たちが住む森は、メイベルにとってもおばあちゃんとの思い出がたっぷり詰まった場所。芳根さんにも、ここは守りたいという“大切な場所”はありますか?
北海道の祖父母が住んでいた家の庭です。バーベキューをしたり、とうもろこしをゆでたり、すいかを食べるのもその庭。幼少期の夏休みなどは、いつもそこで過ごしていました。今の私を作った大切な場所です。
今は祖父母の家ではなく別の方が住んでいらっしゃるんですが、この前その家の方からジンギスカンパーティーに誘っていただいて。今でも祖父母の家の庭を大切にしてくださっていて、すごくうれしかったです。
これからも、ずっとあの場所が残ってくれたらいいなと思っています。
◆取材・文=小池貴之

