2026年シーズンのF1がついに開幕した。オーストラリアGPでのレースは、激しいバトルと数多くのオーバーテイクが見られる見応えのあるものとなった。
一方で、新レギュレーションの下で誕生した新型マシンやパワーユニットについては、開幕前からドライバーたちの間で賛否が分かれており、レース後もその評価は大きく割れている。英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、ドライバーのコメントをもとに、2026年型F1マシンに対する率直な反応を伝えている。
カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は新しいアクティブエアロ・ダイナミクスを「危険だ」と評し、エステバン・オコン(ハース)は現在のレースのあり方を「ドライバーにとってつらいものだ」と表現。さらにセルジオ・ペレス(キャデラック)も、「以前よりずっと楽しくない」と語るなど、否定的な意見が広がっている。
中団争いで7位に入ったオリバー・ベアマン(ハース)が問題視したのは、ブーストボタンやバッテリー管理によってストレートでの速度差が極端に生まれる点であり、「正直言って少しばかげている」とコメント。ブーストを使った直後のストレートでは逆に大きく失速してしまう現象を説明。そして現在の状況について、「これはレースではない。フォーミュラEだ」とまで言い切った。
同様の不満はオコンからも聞かれ、「ドライバーとしてできることがほとんどない」と吐露。ブーストを使ってオーバーテイクしても、次のストレートで再び抜き返される展開が何度も起きたと説明する。「とてもフラストレーションが溜まった。ドライビングの仕方が非常に人工的に感じられる」と、新しいレーススタイルに違和感を示している。
F1復帰を果たしたペレスは、現在のレースについて「何が起きているのか理解するのがとても難しい」と印象を明かす。スロットル操作のわずかな違いでコーナー進入速度が大きく変化するなど、マシンの挙動が予測しにくいと説明した上で、「以前に自分が知っていたF1とは全く違う」と述べている。
さらに、安全性への懸念も指摘している。ランド・ノリス(マクラーレン)はエネルギー展開の違いによってマシン同士の速度差が大きくなる点について、「これは混沌としている。大きな事故が起きるだろう」と警告。最大で時速30~50キロの速度差が生まれる可能性があると述べ、衝突した場合には大きな危険に繋がると危機感を示した。
サインツも安全面の問題に言及しており、アクティブエアロのストレートラインモード(SLM)について「1周目は本当に危険に感じた」「スリップストリームの中でマシンをコントロールするのが難しかった」と振り返った。技術的な問題について「アクティブエアロは、問題のあるエンジンに貼られた絆創膏のようなものだ」と批判している。
もっとも、全てのドライバーが否定的というわけではなく、開幕戦を制したジョージ・ラッセル(メルセデス)は比較的前向きな姿勢を見せた。「ドライバーはすぐに批判したがるものだ」と指摘した上で、「まだ1レースしか行なわれていない段階で結論を出すべきではない」「挑戦してみる必要がある」と主張。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、「個人的にはとても気に入った」「楽しいレースだった」とポジティブな評価を下した。
ただ、同じフェラーリのシャルル・ルクレールは、やや冷静な立場を表わしている。「レースやオーバーテイクの考え方が、これまでとは確実に変わる」と予想しつつ、「ブーストの使用タイミングを含めた戦略的判断が、これまで以上に重要になる」との見解を示している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ルクレール、ラッセルを華麗にオーバーテイクしトップ浮上!
【画像】絶世の美貌を誇る米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け!
【画像】モデル、女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの“美しき妻や恋人たち”に注目!

