今季の阿部巨人が早くも、怪しくなってきた。ソフトバンクとのオープン戦(3月11日・みずほペイペイドーム)で2-15と惨敗。オープン戦では2001年以来、25年ぶりの15失点となった。阿部慎之助監督は怒り心頭だ。
「(この試合が)満員御礼だったみたいで、恥ずかしいと思わないと」
今季の主軸として期待されているリチャードが7番・一塁で先発出場したが、2回の第1打席に左手に死球を受け、「左第五中手骨骨折」と診断された。死球を受けたにもかかわらず、4回の第2打席にも立っていた。
阿部慎之助監督が春季キャンプから徹底的に鍛え、能力覚醒に期待をかけて松井秀喜臨時コーチからも指導を受けたが、
「始まったばかりとはいえ、オープン戦の打率は1割台。当たれば打球は飛びますが…」(巨人担当記者)
売りの打撃は昨年と全く変わっていない状況だった。
対照的に、ソフトバンクでは3試合連続で7番・一塁で出場したのが秋広優人だ。昨年、阿部監督のリクエストにソフトバンクが応える形で、リチャードとの交換トレードが行われた。
こちらは初回、二死の第1打席でいきなりの満塁弾。巨人が先発ローテーションの一角として獲得した助っ人投手ウィットリー(前レイズ)からの一撃だった。
秋広は咋オフから山川穂高に弟子入りして「余計なことを考えずに、思い切り振れ!」と伝授されて覚醒中。打率は3割を超えており、開幕1軍どころかスタメンの可能性すらある。
この日の巨人惨敗の原因は、投手陣の大乱調。いくらオープン戦とはいえ、ウィットリーは初回5失点、出場した全6投手で11四死球だった。今季2度目の実戦登板となった戸郷翔征は、3回5安打3失点という結果に終わっている。
「どういう心境でマウンドに行っているのか、僕が聞きたい」
阿部監督による選手への「ダメ出し」は、今季も健在だ。
(小田龍司)

