現地3月11日に行なわれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンド・グループB最終戦のイタリア対メキシコで、地味ながらも“野球IQの高いプレー”があった。
0対1と1点を追う3回のメキシコの攻撃で、1死から9番ジョーイ・オルティス(ブルワーズ)が中前打で出塁。1死一塁で打席には1番ジャレン・デュラン(レッドソックス)が入った。
イタリアの先発アーロン・ノラ(フィリーズ)との対決は、カウント1-0からの2球目を外野に大きく打ち上げた。この時、一塁走者のオルティスはスタートを切っており、打球の行方を見ずに三塁ベースまで走塁。イタリアの中堅手ジェイコブ・マーシー(マーリンズ)が捕球後に一塁に送球して、併殺プレーとなった。
スタートを切っていたオルティスは、実はイタリアの遊撃手サム・アントナッチ(ホワイトソックス・マイナー)に惑わされていた。打球を見ずに二塁目掛けて走っていたオルティスの目の前で、遊撃手アントナッチが打球が二遊間抜けたかのようにダイビング。その動きを目の前で見たオルティスは打球が抜けたと勘違いして、三塁まで走ったというわけだ。
一見すると単なる暴走、アウトカウントの勘違いとも思える一連のプレーを引き起こしたのは、アントナッチのとっさのダイブだった。走者を惑わせたアントナッチのプレーにWBC公式が注目。当該プレーの動画を公開して、「とても野球IQの高いプレーのひとつ。アントナッチが走者を誘いだし、ダブルプレーを成功させた」と記した。
アントナッチのダイブに気付いた米ファンは、「こんなことがあったのか」「素晴らしいプレーだ」「走塁妨害にならない?」「瞬時のトリックプレー」「野球には素早い思考が求められる」「走者は完全に打球を見ていなかった」「野手のIQが高いんじゃなくて、走者のIQが…」「メキシコ人を出し抜いたぞ」などと反応。この試合でイタリアが勝てばアメリカが2位通過となる状況だったため、アントナッチのプレーを称える声が多かった。
日本のファンも「ショートに騙されていたのか」「とっさにこれができるのすごい」「このショートすごすぎる」「長く野球を見てるけど、こんなの初めて見た」「こういうことだったのか」「わろた」「天才やん」「ゴロが転がってきたかのように」と感心していた。
構成●THE DIGEST編集部
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