ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンは、エースのジェイソン・テイタムが開幕から長期離脱した間のチームを支えた。テイタムは現地時間3月6日(日本時間7日)に298日ぶりに復帰したが、2枚看板の関係性は変わらないと元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は語っている。
名門セルティックスは、テイタムとブラウンの2枚看板を擁し、近年イーストの強豪としての地位を確立。2024年には、NBA単独トップとなる通算18回目のリーグ優勝を果たした。
しかし昨季のプレーオフ、ニューヨーク・ニックスとのカンファレンス準決勝第4戦でテイタムが右足アキレス腱を断裂。チームもシリーズ2勝4敗と敗北を喫し、連覇は夢と消えた。
テイタムの長期離脱が確定した上、オフにはサラリー削減のためクリスタプス・ポルジンギス(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、アル・ホーフォード(現ウォリアーズ)、ドリュー・ホリデー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)といった主力クラスも退団。今季は低迷が囁かれていたが、その懸念を払拭してみせたのがブラウンだった。
キャリア10年目、オールスター出場5回を数える実力者はここまで59試合に出場して、自己ベストの平均28.4点(リーグ6位)、7.1リバウンド、5.2アシストを残している。
一方でテイタムは復帰後の3試合、平均27.0分のプレータイムで19.7点、6.7リバウンド、3.7アシスト、フィールドゴール成功率39.3%という数字をマーク。チームも43勝23敗でイースタン・カンファレンス2位につけており、プレーオフを見据えてどこまで本調子に近づけるかがカギとなる。
「テイタムとブラウンは共存できるのか」「2人のどちらが上か」といった議論も根強いが、アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『No Chill Gil』で、「彼らは高いレベルで共存できている」と2枚看板を高く評価した。
「マイケル・ジョーダンという男のことを覚えているかい?(1991~93年にシカゴ・ブルズで)3回優勝して引退した。そして、第2オプションのロビン(スコッティ・ピッペン)がチームを引き継ぎ、砦を守り、チームを(ディビジョン)2位に導いたんだ。
そして94-95シーズン途中にMJが復帰し、徐々にチームに馴染んでいった。翌シーズンにはMJとピッペンのコンビが完全復活したんだ。ブルズは(96~98年に)さらに3つのタイトルを獲得した。成功には方程式がある。ブラウンとテイタムは2人とも自分の役割を理解しているし、その役割に満足している」 アリナスはブラウンが「自分が何者であるかを世界に示し、勝つために自己犠牲を払ってきた」と言及。「今さら“誰のチームか”なんて問いは無意味」「これは“彼ら2人のチーム”なんだ」と持論を展開した。
「ブラウンはバスケットボール選手としての自分に確固たる自信を持っている。今は『テイタム、お前が運転しろ。俺はここでリラックスさせてもらう』という役割なだけだ。誰が1番で、誰が2番手かなんてわかっている。ボストンのシステムは彼らのために作られたんだ。それなのに、どちらかを無理やり後部座席に座らせようとするのか?」
テイタムの復帰で2人に対する注目度が再び高まっているなかで、「この4年間、このチームをバラバラにできなかったんだから、彼らはメディアの連中が思っている以上に精神的にタフなんだ」と続けた。
「メディアが、ボストンについてあれこれネガティブな物語を作ろうとしたが、彼らは壊れなかった。シャック(シャキール・オニール)とコビー(ブライアント)の時のようにはいかなかったんだ。
普通、才能豊かな2人が絡み合うと、『どっちのチームだ』とエゴの問題で崩壊するものだが、彼らは違う。彼らは1990年代のメンタリティを持ってるんだ。ジョーダン&ピッペン、(ジョン)ストックトン&(カール)マローンのようなね。外野が何を言おうが、彼らはそんなこと気にしちゃいない。ただ勝つことだけを考えてるんだ」
強力な2枚看板が戻ったセルティックスは今季、通算19回目の優勝を手にできるか。
構成●ダンクシュート編集部
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