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吉沢亮が最優秀主演男優賞「この道に生きる自分を見つめ直す機会に」今後も役者道をまい進と誓う<第49回日本アカデミー賞>

吉沢亮が最優秀主演男優賞「この道に生きる自分を見つめ直す機会に」今後も役者道をまい進と誓う<第49回日本アカデミー賞>

最優秀主演男優賞受賞の喜びを語る吉沢亮
最優秀主演男優賞受賞の喜びを語る吉沢亮 / (C)日本アカデミー賞協会

俳優の吉沢亮が「第49回日本アカデミー賞」で最優秀主演男優賞を受賞。3月13日に都内で開催された授賞式に登壇し、役者として生きる思いを語った。優秀主演男優賞を受賞したのは、吉沢の他、「宝島」の妻夫木聡、「敵」の長塚京三、「秒速5センチメートル」の松村北斗、「爆弾」の山田裕貴。

■「どうにかやり切ったという感じですね」

「国宝」で主人公・喜久雄を演じた吉沢は「何度か歌舞伎は見に行ったりはしてはいたけど、女形の大変さみたいなものは何も知らない状態でオファーを受けて、『憧れの李(相日)監督の現場で、主演で』ということで『ぜひやらせてください』という形だったんですけど、そこから1年半くらい歌舞伎の稽古を重ねていくうちに、1年半という時間があるとはいえ、実際の歌舞伎役者さんは子供の頃から何十年も積み重ねて一つの芸を磨いて舞台に立っていらっしゃるので、1年半かけたところで到底足元にも及ばないというのが、やればやるほど分かってくるというか…。『これは絶対間に合わないな』と思いながら、それでも『もうやるしかない』っていう。横浜流星とずっと励まし合いながら、どうにかやり切ったという感じですね」と回顧。

また、「鷺娘」を踊るラストシーンについて「3カ月間の撮影で、2カ月たったくらいのタイミングで撮ったんですけど、それまでの踊りのシーンって、基本的に朝から晩まで監督がOKって言うまで何十回も踊っていろんな角度から撮っていたんですけど、『鷺娘』に関しては、映画のラストっていうのもあるし、『2、3回しか回さないから、最初から最後まで踊り切ってくれ』みたいな感じで言われて、『ただきれいに踊ることよりも、描かれているところも描かれていないところも、役者として生きてきた人生を昇華させるような気持ちでやってくれ』という監督からの演出があり、僕も一生懸命やっていたんですけど、なんかこのシーンを撮っている時は、自分の呼吸音しか聞こえないくらい集中し切って撮れたというか…。すごく感じたことのない空間に連れていってもらった感じがして、僕自身もすごく印象に残っています」と裏話を披露した。

最優秀主演男優賞発表で名前を呼ばれた吉沢亮が李相日監督とハグ
最優秀主演男優賞発表で名前を呼ばれた吉沢亮が李相日監督とハグ / (C)日本アカデミー賞協会

■作品を通して感じた演じることの本当の喜び

その後、最優秀主演男優賞の発表を受け、共演者でもあったプレゼンターの横浜流星からブロンズを受け取った吉沢は「ありがとうございます。非常にうれしく思っております。僕の名前を呼んでくれて、このブロンズを渡してくれた横浜流星と共に大変な稽古期間を乗り越え、本当に彼がいなかったら僕自身も喜久雄に成れなかったし、この場に立つこともできなかったと思うし。この映画にとっても僕自身にとっても、本当に偉大な存在でした。ありがとうございます」と横浜に感謝し、「そして、監督をはじめキャストの皆さま、スタッフの皆さま。本当に皆さまに支えていただいたおかげで撮影も無事に終わり、今こうして素晴らしい景色を見させていただいております」と告白。

加えて、「僕は15歳の時に今の事務所に入りまして、今年で17年くらいやっていてまだまだなんですけれども、今まで『お芝居って楽しいな』っていう思いだけで、『なんとなく役者を続けていくんだろうな』と役者を続けてきたんですけど、今回芸の道を生きる人間の業というか、その道の険しさみたいなものを改めて痛感して、その先にある本当の喜びのようなものに少し触れられたような気がして、改めてこの道に生きる自分を見つめ直す機会になりました。これから映画でお会いする皆さまに楽しんでいただけるような作品に参加できるよう、僕自身もますます精進してまいりますので今後ともよろしくお願いします」と述懐した。

◆取材・文=原田健
優秀主演男優賞の面々
優秀主演男優賞の面々 / (C)日本アカデミー賞協会

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