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ストレス発散用の女子テニス“怒り部屋”に大坂なおみの元コーチが異議!「怒りを表すのに隠れるのはおかしい」<SMASH>

ストレス発散用の女子テニス“怒り部屋”に大坂なおみの元コーチが異議!「怒りを表すのに隠れるのはおかしい」<SMASH>

先月アメリカ・テキサス州オースティンで開催された女子テニスツアー公式戦「ATXオープン」(ハードコート/WTA250)で、選手たちが怒りの感情を自由に表現できる部屋「レイジ・ルーム(Rage Room)」が会場内に設けられ、大きな話題を呼んだ。

 これはシーズン最初の四大大会「全豪オープン」の女子準々決勝に敗れたココ・ガウフ(アメリカ/現世界ランキング4位)が、試合後にコート裏の通路で怒りのあまりラケットを何度も叩きつけて破壊する姿が中継カメラに捉えられ、その映像がネット上でも拡散されてしまったことを受けてのものだった。

 怒りや失望といった“負の感情”を否定するのではなく、適切にそれを吐き出せる場を用意するという今回の取り組みは、日々過酷なツアーを戦う選手の心情に寄り添ったものと言える。しかし、元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)や大坂なおみ(現16位)を指導した経験のある名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)は、“怒り部屋”の導入に一定の理解を示しつつも、その必要性には疑問を呈している。

 同氏は3月12日に自身の公式インスタグラム(@patrickmouratoglou)へ1本の動画を投稿し、大坂とセレナが対戦した2018年全米オープン決勝での出来事にも触れながら、今回の施策について持論を展開した。この試合でセレナは、ムラトグル氏のコーチングを受けたとして警告を科され、ラケット破壊や主審への暴言によってさらにペナルティを重ねるなど、大きな騒動となった。
 「18年の全米決勝でセレナが負けた後、彼女の振る舞いを批判していた人たちがいた。その後、数人が僕にその話をしてきたが、僕は彼らにこう言った。『あなたたちにも朝起きた時から、すでに機嫌が悪い日があるだろう』とね。

 例えば飛行機に乗る際に、チェックインカウンターのスタッフがとても横柄な態度で接してきたとする。そんな状況でも冷静にいられるだろうか? ましてやセレナが歴史的な試合を戦っている時のプレッシャーなんて想像できないはずだ。そういうことも1度考えてみてほしい」

 その上でムラトグル氏はコート上で公に怒りを表現する選手を過度に批判すべきではないと主張。ネガティブな感情を発散するための専用スペースを設ける必要はないとの考えを示した。

「怒りを表すためにこそこそ隠れなければならないという発想はおかしい。本当に必要なのは、賢明な人々が、試合後にフラストレーションを爆発させた選手を批判する人々に対して、『選手の気持ちを何もわかっていない。黙っていろ』と言うことだろう」

 いずれにせよ、選手のプライバシーは守られるべきだという考えは、多くの人の間で共有されているものだろう。そうした中で、選手の感情表現をどこまで尊重するのかは、今後も議論の的となりそうだ。

文●中村光佑

【画像&動画】“怒り部屋”を紹介したATXオープンのX画面と、全豪コート裏でのガウフのラケット破壊シーン

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配信元: THE DIGEST

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