
【今さら聞けないサッカー用語:デコイラン】上田綺世が得意。危険なアタッカーであるほど、効果的な囮にもなりやすい
聞いたことはある、何となく意味も分かる。でも、詳しくは知らない。そんなサッカー用語を解説。第13弾は「デコイラン」だ。
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攻撃における味方のための囮になる動き出しや走りのこと。ボールの無いところで相手ディフェンスのマークを引き付けることで、ボール保持者やパスの受け手をフリーにしたり、侵入スペースを空けたりする。
主に守備を固めてきた相手を崩して、ゴールを奪うために鍵を握るプレーだ。これがないと個人で強引にドリブルを仕掛けたり、針の穴を通すようなパスをする以外に、流れからゴールを奪うことは難しくなる。
たとえば、1トップの選手はセンターバックを背負ってボールを受けるだけでなく、斜めに走る動きでディフェンスを下げたり、縦のコースを空ける役割が求められることが多い。そうした動きによって、2列目の選手などが手前にボールを持つスペースを得やすくなったり、他の選手が背後に抜けて味方からの縦パスを受けやすくなる。
デコイランをうまく成功させるには、その動きによって生じるスペースを味方も感じて連動することが大事になる。
ウイングの選手が外側から中に流れることで、相手のサイドバックを引き付けて、そこのスペースをボランチやサイドバックに使わせるような動きも代表的な例だ。あくまで囮ではあるが、直接パスを受けるための動きをすることで、1つのパスの選択肢になることも、結果として囮の効果を生むことになる。
実際に最初から囮と分かる動きよりも、直接ボールを受けて危険な存在になりうることが、相手の警戒を引き付けて他の選手をフリーにすることに繋がりやすいのだ。
日本代表では、現在エース的な存在の上田綺世が得意としている。森保ジャパンの得点源でもあり、直接ボールを触っていないゴールシーンでも、相手のディフェンスを引き付けて、ゴール前にコースを空ける役割を果たしている。
もちろん、上田自身がラストパスの受け手になろうとして、そうした結果を生んでいることも多いはず。相手にとって危険なアタッカーであるほど、効果的な囮にもなりやすいということだ。
文●河治良幸
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