ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、MLBレギュラーシーズン開幕へ向けて順調に調整を進めている。球団の投手コーチを務めるマーク・プライアー氏が大谷の仕上がりに手応えを示していると地元カリフォルニア紙『Orange County Register』が報じた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した侍ジャパンは準々決勝でベネズエラと対戦。先発の山本由伸が初回、先頭のロナルド・アクーニャJr.に2球目の高め直球を捉えられ、右中間スタンド中段へ豪快な先制本塁打を浴びた。しかしその裏、1番・指名打者で先発出場した大谷が先頭打者本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
日本はその後、森下翔太の3ラン本塁打などで一時逆転したものの、リリーフ陣がベネズエラ打線の勢いを止めきれず6失点。終盤に勝ち越され、敗戦を喫した。2大会連続の世界一はならなかった。
ベスト8に終わった侍ジャパンの戦いと並行し、大谷はメジャー開幕に向けた投手調整を継続。大会期間中もブルペン投球やライブBP登板を重ね、球数や投球強度を段階的に引き上げるなど、順調なステップを踏んできた。
プライアー投手コーチは「通常のスプリングトレーニングやオープン戦には登板していないが、必要な投球量と負荷は確保できている。球速も戻っており、離脱前に近い水準に達している」と語り、回復ぶりを高く評価した。
また、チームと離れている状況でも綿密な連携が取られていたことを言及。「データを通じて投球数や球速、球の動きを把握している」と説明し、侍ジャパンのアナリストであり、ドジャース職員として大谷の通訳も務めるウィル・アイアトン氏と球団専属トレーナーの中島陽介氏が現場でサポートしたことも明かされた。
さらに「彼らが携帯電話で撮影した大谷の投球映像を確認し、状態について話し合いながら連絡を取り合っている」と続け、遠隔ながらも詳細な情報共有が行なわれていたようだ。
大谷の今後についてプライアー氏は「理想的にはフリーウェイ・シリーズのどこかで登板させたい」とコメント。さらに「4~5回程度を投げる次のステップに進むかどうかは現時点では未定だ。もし早期敗退となればアリゾナで一度先発し、その後もう一度調整登板する可能性が高い。いくつかのプランを用意している」と説明した。
同紙は最後に「開幕カード(3月26~28日)のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では、大谷か山本のいずれかが先発する見込みだ」と伝えた。
開幕ローテーション入りが期待される大谷の調整は、いよいよ最終段階へ。WBC連覇はならなかったが、長いシーズンを見据えた右腕の仕上がりに大きな注目が集まっている。
構成●THE DIGEST編集部
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