阪神ファンゆえに、イジメにあう。そんな子供時代を過ごしたのは、タレントの千秋だ。今でこそ猛烈な阪神ファンのタレントとしての地位を築いているが、そこに至るまでにはツライ体験があったという。
それは3月14日の「せやねん!」(MBSテレビ)で、WBC一次ラウンドの侍ジャパンの話題が取り上げられた際、韓国戦(3月7日)を観戦する千秋の写真が紹介された。千秋が自身のインスタに投稿した写真で、同じく阪神ファンの芸人・陣内智則とのツーショットだ。
日本代表の試合なのに阪神の帽子をかぶっていることにツッコミを入れられた千秋は、その帽子が持つ歴史を語り始めた。
「私が10歳ぐらいの時からかぶっている、もう40年目ぐらいの帽子。カビも生えていて汚いです。私、千葉県出身なので、学校に阪神ファン1人しかいなかったんですね。で、それであの帽子をかぶったせいでずっといじめられてたんですけど、その血と汗と涙の帽子。あれをかぶって『お父さん、私なんでこれかぶんなきゃいけないの?』『お前は阪神ファンだからや』って言って。学校で『なんでそんな球団好きなの?』『弱いじゃん』っていうのを1人で背負って、こういう濃い阪神ファンになってしまった」
とはいえ現在は、
「阪神ファンが東京にも増えて、強いし、本当に幸せです」
と話す千秋だが、子供時代は周囲に合わせて巨人ファンにならなかった。それは父親による「英才教育」だったと明かしたのである。
「それはなんか、父が許さなくて。両親、関西の人なんで『お前は阪神ファンの家に生まれたんだから』。でも『いつか将来、関西に行けば、阪神電車っていうものがあって、そこには阪神の仲間がいっぱいいる。だからそれまで頑張れ』って」
千秋が中学生だった1985年、阪神が優勝。その時ばかりは学校の友人たちが「阪神よかったね」と祝福してくれたとか。さらに父親は「祝阪神優勝 藤本」(藤本は千秋の苗字)と入れた紅白饅頭を、周囲の巨人ファンに配ったという。
今季は球団初のリーグ連覇と日本一を狙う阪神。いい結果を出して、千秋一家を喜ばせてほしいものだ。
(鈴木十朗)

