ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2度目の優勝を目指したドミニカ共和国代表は、1次ラウンドを全勝、準々決勝の韓国戦も10-0、7回コールドと圧倒的な存在感を放った。準決勝アメリカ戦に1-2と惜敗し、優勝には届かなかったものの大会屈指の強力打線の迫力を印象付けた。
その打撃陣の中心にいたのがブラディミール・ゲレーロJr.だった。5試合に出場し、打率.444、2本塁打、8打点を記録。バットのみならず、韓国戦では本塁への豪快なヘッドスライディングを見せるなどアグレッシブな走塁でもチームを鼓舞した。
WBCで繰り広げられたゲレーロJr.の気迫溢れるプレーには、所属のトロント・ブルージェイズ地元メディア『Sportsnet』も改めて賛辞を送っている。昨年10月のポストシーズンでのプレーと遜色ない動きだったとして、「WBCでの好調は、依然として万全の状態にあることを示している」と評価する。
同メディアは、「ゲレーロJr.はブルージェイズのワールドシリーズ進出の過程でもパフォーマンスを引き上げ、ポストシーズン18試合で8本塁打、OPS1.289を記録し、守備でも申し分ない成績を残した。今回のWBCでもその生産性は同様に高く、5試合で2本塁打、二塁打3本を放ち、18打数で一度も三振しなかった」などと説明する。
さらに、今大会のパフォーマンスを掘り下げ、「長打率.944はジュニオール・カミネロ、フェルナンド・タティースJr.、フアン・ソトを上回り、準決勝で米国先発ポール・スキーンズから放った打球速度116.1マイル(約時速186.8キロ)の二塁打は、このスター右腕がメジャーで許した中で最も速い打球となった」と指摘する。
そのうえで、「チーム内ではこのスーパースターが、フィジカルの状態をもう一段上のレベルに引き上げる術を身につけたとの見方が強い」とブルージェイズ関係者の反応も伝える同メディアは、新シーズンへの期待も膨らませる。2019年のメジャーデビューから昨季まで、「安定して好成績を残してきた」と評するとともに、今季を展望し、「27歳となった今、さらに一段上のレベルに到達する可能性は十分にある」などと見通している。
昨季のポストシーズンに続き、WBCでもチームの原動力として勢いに乗せる働きを見せたゲレーロJr.。間もなく幕を開ける、新シーズンでのパフォーマンスも非常に楽しみだ。
構成●THE DIGEST編集部
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