女優・タレントの二瓶有加がYouTubeで「告発」したのは、飛行機内での痴漢被害だった。
混雑した機内で就寝中、隣席の男性に手を執拗に触られたという。偶然を装いながら繰り返される、不審な接触。咳払いで相手は手を引っ込めたが、恐怖と不快感はすぐには消えなかった。
実は機内でのこうした被害は、珍しい話ではない。座席が密接し、長時間移動になる航空機は身体的距離が近く、逃げ場が少ない特殊環境にある。過去にも深夜便で就寝中の女性客が隣席の乗客から体を触られ、到着後に事情聴取へと発展したケース。あるいは通路側席の乗客がブランケット越しに接触被害を訴え、乗務員の記録をもとに警察対応となった事例が報告されている。関係機関への相談件数は表面化しにくいが、決してゼロではない。
航空機内では座席番号と搭乗者情報が完全に紐付けられており、航空会社を通じて人物特定が可能となる。泣き寝入りする必要はない。被害に遭った場合はまず、客室乗務員へ即時申告。第三者の記録が残ることで証拠性が高まり、到着後の対応が円滑になる。スマホに時刻や状況をメモしておくのも有効だ。
二瓶も到着後、航空会社へ座席番号と被害内容を報告した。身元が把握されている環境が冷静さを支えた、と語るのだ。
そして加害者に告ぐ。機内は匿名の空間ではない。座席記録、搭乗者情報、乗務員報告は全て証拠となる。軽い出来心の代償は大きい。空の上でも犯罪は犯罪。逃げ切れる時代ではないのだ。
(旅羽翼)

